今季限りで現役を引退した元日本ハムの斎藤佑樹(33)が、「株式会社 斎藤佑樹」を立ち上げた。同時に開設された公式ホームページでは「野球未来づくり」と題し、第二の人生に対する思いを熱く語っている。
ただ、一部で根強く囁かれているのが、政界への転身だ。これまでもいくつかのメディアで噂が報じられてきた。
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じつは斎藤は早大3年生のときに系属校で開かれた講演会に登場し、「いまは金融、経済のことを勉強しています。野球が終わったあとのために勉強している。将来は政治家になりたいと思っています」と語ったことがある。
「実際、この発言を覚えている政治家も多いんです。来年の参議院選挙で擁立したいと、引退発表直後に故郷・群馬の自民党関係者が接触したという話も流れました」(スポーツ紙記者)
当の群馬県自民党で第三選挙区支部長を務める笹川博義衆議院議員(55)を直撃した。
「(出馬は)ないと思いますよ。じつはFLASHさんからこの取材の話が来た後に、斎藤君本人にも電話で確認しましたが『ありません』と。彼が『政治家になりたい』と言ったのは、大学時代のことでしょう。本人も『いつの話でしたっけ?』と忘れていましたよ」
本人にそのつもりがないとして、地元からの待望論はないのか。
「いやあ、それもないでしょうね。彼が地元を離れて、けっこうな時間が経っていますからね。プロ生活は、北海道や東京で送っていましたし。政治家の資質があるかどうかについても、これからの話でしょう。有名スポーツ選手だったといっても、いきなりどうなるものでもない。政治家向きということならば、サッカーの本田圭佑さんのほうが、よっぽど可能性はあるんじゃないですかね」
斎藤は早稲田実業学校高等部の出身だが、先輩である萩生田光一経済産業相(58)とは非常に親しいと言われる。
「まあそれは、萩生田先生のことだから、一言、二言くらいは言ったかもしれない。でも、スポーツ選手が政治家になっても、続けていくことは大変なんです。知名度だって永遠にあるわけじゃない。
でも、もし斎藤君が『政治家になって青少年の育成をやりたい』と言うなら、僕だって応援しますよ。彼は真面目だし、指導者としては有能かもしれない。挫折を知っている人は、他人に寄り添うことができますから。とにかく大事なことは、違う世界に行ってみて、経験を積むことじゃないですかね」
もし政治の世界に飛び込むにしても、まずは新たな世界で実績を積んでからということだろう。
囁かれ続けてきた政界転身説だが、これにて完封ーー。
( SmartFLASH )