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高梨沙羅の “疑惑ジャッジ” に日本選手団が「抗議せず」…SNSでは「納得できない」とモヤモヤの声

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2022.02.14 21:00 最終更新日:2022.02.14 21:03

高梨沙羅の “疑惑ジャッジ” に日本選手団が「抗議せず」…SNSでは「納得できない」とモヤモヤの声

ジャンプ後に号泣する高梨沙羅(写真・JMPA)

 

 北京五輪スキージャンプ混合団体に出場し、スーツ規定違反で失格となった高梨沙羅。日本選手団が「今すぐ抗議することはない」との方針を示したことで、波紋が広がっている。

 

 競技当日、103メートルの大ジャンプを見せたが、その後の抜き打ち検査でスーツ規定違反により1回目のジャンプは失格に。太もも周りのサイズが規定より2cmオーバーしていたという。高梨は号泣しながら、スタッフに抱えられて控室に戻っていった。

 

 

「この日、スーツ規定違反で失格になったのは高梨だけではありません。参加10カ国中5カ国の女子選手たちが失格となっているのです。高梨含め、選手からは『検査方法がいつもと違った』といった証言も出ています。

 

 検査の責任者たちは『手順は変わっていない』とメディアで反論していますが、“疑惑のジャッジ” として、各国から説明を求める声が殺到しているんです」(スポーツ誌ライター)

 

 騒動が大きくなるにつれ、日本も対応に動き出した。全日本スキー連盟の斉藤智治常務理事によれば、全日本連盟から国際スキー連盟に対し、“抗議” ではなく、検査方法に関する何らかの “提案” をまとめ、文書で提出するという。

 

 2月13日におこなわれた日本選手団本部による記者会見では、伊東秀仁団長が「現時点では選手・スタッフのケアを最優先し、今大会に注力することが重要」とし、「今すぐルールに対して抗議することはない。スキー連盟を通して、いろいろ話し合いながら……国際連盟に抗議することはないが、改善を求めていく可能性はある」と、今後の方針を示した。

 

 ただ、こうした対応は、当日の詳しい経緯を明らかにするとは思えないとして、SNSでは、モヤモヤした声があふれている。

 

《メンタルケアが最優先、全くもってその通り。が、明らかに間違っていることであればハッキリ主張する事も同じくらい大切では?》

 

《いつまで事なかれ主義でいくの?おかしいものはおかしいと言わないと。だから日本は舐められる》

 

《選手のケアは当たり前のことで、おかしい事はおかしいと、しっかり抗議しないのはやはり納得できない。命がけでやってきた選手を守る気概を見せろ》

 

 高梨は競技後、自身のインスタグラムで《私の失格のせいでみんなの人生を変えてしまったことは変わりようのない事実です》と綴っている。

 

 現在は次のW杯に向けて欧州入りしており、原田雅彦総監督によれば、「チームのみんな、それから国民のみなさまに本当に励まされて元気になった」というが、胸中はいかばかりか。

 

 今回の騒動が、誰もが納得いく方向に収まることを願うばかりだ。

 

( SmartFLASH )

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