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大のヤクルトファン・尾崎世界観がエース・奥川恭伸投手に聞く「球数制限は、自分に合ってる?」
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2022.03.19 06:00 最終更新日:2022.03.19 06:00
前年度最下位から、見事に2021年シリーズで日本一に輝いたヤクルトスワローズ。芥川賞候補作家でもある尾崎世界観は、じつは大のヤクルトファン。今回は、最速155kmのストレートを武器に、チームトップタイの9勝を挙げる活躍を見せた奥川恭伸投手と対談。
さらなる飛躍が期待されるが、調子はどうなのか? 意外な休日の過ごし方についても教えてくれた。
尾崎(以下、尾) 日本シリーズの関係でオフが短かったと思いますが、何か変化はありましたか?
奥川(以下、奥) オフはすごく短く感じましたし、ケアに使う時間を増やしました。
尾 1年目と比べて、ご自身でも疲労を感じましたか?
奥 投げていて疲労を感じていましたし、その時は感じなくても、どんどん溜まっていくものなので、ケアをしました。
尾 こまめにトレーナーさんに相談するのでしょうか?
奥 そうですね。
尾 キャンプでの手応えはいかがでしょうか?
奥 とても順調に、自分が思っているように投げられる方向に進んでいます。
尾 昨年のキャンプと比べて内容に変化はありますか?
奥 昨年は右も左もわからず、投げるときもコーチの方と相談しながらという形だったんですけど、今年は少しわかることも増えました。投げるペースも自分で決めたりしています。
尾 キャンプでの球数は当日決めるのではなく、あらかじめ決めておくものなのでしょうか?
奥 はい。クール毎にイメージを立てて、あとは自分の体の状態を見ながら調節します。
尾 昨年のピッチングを見ていると、今年はいっぱい完投してくれるんじゃないかと期待をしてしまいます。長く投げるための取り組みは何かされていますか?
奥 もちろん球数を減らすっていうのもそうですし、昨年は一昨年の怪我の問題もあって、イニングの制限もありました。なるべく少ない球数で長いイニングを消化できるピッチャーになれればと思っています。
尾 球数を強く意識しながら投げているんですね?
奥 はい。球数での交代がある時代なので。決められた球数の中で長いイニングを投げられるようにと思っています。
尾 球数が制限されることによって、投球を組み立てやすくなったりもするんですか? そこに合わせて自分のピッチングをはめていくような。
奥 そうですね。今年は昨年よりイニング数を投げられるように頑張りたいと思っています。その為には怪我をしないということがいちばん大切で、いちばん難しいなと感じています。なので、怪我をしないためのトレーニングとか、投げ方を早く身につけたいです。
尾 制限があることに対して、「もっといける」とか「もっと投げたい」という感覚はありますか?
奥 昨年は中10日あけてもらって、球数も決めてもらっての登板だでした。それでも疲れているなと感じることもありました。今年はさらに間隔を詰めて投げたいです。昔みたいに百何十球とか投げるわけにはいかないので、そのなかで頑張っていきたい。
尾 今の時代のような、管理された中でやっていくのは、ご自身のスタイルには合っていますか?
奥 そうですね。周りよりも球数は少ない方だと思っているので、週の初めに長いイニングを消化できるというのはすごく大事なことだと思います。ローテーションの1番めのピッチャーを目指しています。
尾 開幕投手は意識されていますか?
奥 みんなが目指すように僕も目指しています。
尾 すごく見たいです。内山壮真選手が一軍キャンプに参加されていますが、同じ高校(星稜高校)の後輩とバッテリーを組むことを意識されているんですか?
奥 はい。組みたいと思っています。
尾 キャンプ中も交流はありますか?
奥 ブルペンで捕ってもらったり、朝はいつも2人でグラウンドに来ているので、仲はいいです。彼は年齢が1つ下ですけど、ずっと試合にも出ていたので高校時代から話すことも多かったです。
尾 今もお互いの課題について話し合ったりするんですか?
奥 野球の話もしますし、いろんな話をします。
ーーほかのインタビューで奥川さんは、オフの日に車を運転するのがお好きと読んだのですが、よく行かれるのは、どのあたりですか?
奥 深夜の道が好きで。高速道路が特に好きです。試合の日は球場まで車で行くので、帰りが楽しみだったりします(笑)。
尾 自分が投げた日の帰りもですか?
奥 投げた帰りもですし、投げなかった日もそれが楽しみです。