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アメリカ最高峰レースに日本馬が参戦「偉大な2分間」の行方に注目集まる

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2022.05.07 14:40 最終更新日:2022.05.07 14:40

アメリカ最高峰レースに日本馬が参戦「偉大な2分間」の行方に注目集まる

2021年のケンタッキーダービー。1着が薬物違反で失格、2着が繰り上がりで優勝という波乱に(写真:AP/アフロ)

 

「スポーツでもっとも偉大な2分間」――スポーツ観戦が大好きなアメリカ人がこう称賛するのが、日本時間5月8日の朝におこなわれるケンタッキーダービーだ。

 

 アメリカ競馬の3歳クラシック3冠の初戦で、ケンタッキー州にあるチャーチルダウンズ競馬場のダート2000メートルで争われる。創設は1875年、2022年が第148回となる伝統のある一戦で、アメリカ競馬最大の祭典なのだ。

 

 

 この大レースに、今年は日本からクラウンプライド(牡3)が参戦し、JRAで馬券も発売されることで注目が高まっている。

 

「クラウンプライドは現地の単勝オッズが20倍程度で、20頭中10番人気ぐらい。健闘はしても、勝つまでは……という評価ですね」(競馬ライター)

 

 同馬はこれまで4戦3勝。前走ドバイでおこなわれたUAEダービーを勝って、ケンタッキーダービーへの出走権を得た。父は2009年の日本ダービー2着のリーチザクラウンだ。

 

「アメリカのダート競馬は日本馬にとって高い壁でした。ただ、近年、日本のダートレースもレベルが上がりつつあるのは確かです。

 

 2021年にはBCディスタフというアメリカのダート最強牝馬決定戦で、日本のマルシュロレーヌが優勝という快挙を成しとげました。

 

 とはいえ、クラウンプライドは日本の3歳ダート路線でもトップの存在とはいえません。ダート競馬の本場のアメリカで、しかも大一番中の大一番、それで足りるのかと言えば、疑問です」(競馬ライター)

 

 ケンタッキーダービーに挑戦した日本馬は過去に3頭。1995年のスキーキャプテンは14着、2016年のラニは9着、そして2019年のマスターフェンサーは6着という結果だ。「少しずつ着順を上げてはいても、まだまだアメリカダート競馬の壁は高い」と前出の競馬ライターは話す。

 

「日本馬の多くは、スタート直後からガンガン飛ばしていくアメリカ流の厳しい競馬を経験していません。まずはレーススタイルの違いを克服する必要があるのです。

 

 しかし、これが芝のレースとなると話が変わって、日本馬が世界を席巻しています。アメリカでも香港でもドバイでもヨーロッパでも、日本馬がG1を勝ちまくっています。ヨーロッパ競馬の最高峰とされる凱旋門賞ですら、いつ日本馬が勝っても不思議ではない状況です。

 

 話をクラウンプライドに戻すと、ノーチャンスとまでは言いませんが、いいレースを見せてくれればそれで十分……というのが本音です」

 

 第147回ケンタッキーダービーは、日本時間5月8日朝7時57分に発走だ。

 

( SmartFLASH )

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