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新人女性騎手・今村聖奈が連日の勝利…試練の6年め「藤田菜七子」は関西から逆襲狙う

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2022.05.08 17:55 最終更新日:2022.05.08 18:05

新人女性騎手・今村聖奈が連日の勝利…試練の6年め「藤田菜七子」は関西から逆襲狙う

「見た目以上に気が強い」と評される藤田菜七子

 

 5月8日の新潟競馬1レース、2番人気のキッショウで制したのは、新人騎手今村聖奈。前日の新潟5レースに続く連日Vで、今季6勝めとなった。

 

 2022年3月にデビューした新人騎手は10人。6勝は角田大河に並んで、同期のトップだ。

 

 現在、JRAに所属する女性騎手は、2016年にデビューした藤田菜七子、2021年デビューの永島まなみ、古川奈穂、そして今村の4人。2022年の成績は、前述したように今村が6勝、永島と古川がともに4勝、そして藤田が1勝となっている(5月8日レース終了時点)。

 

 

「2019年から女性騎手の減量制度が変更され、重賞や特別競走以外の一般競走では、男性騎手より軽い斤量で乗ることができます。通算勝利50回以下の永島、古川、今村は4キロ減で乗ることができるんです。

 

 藤田は2020年4月に100勝を達成しており、現在は2キロ減です。藤田以外の3人は4キロ減を活かして健闘していると言っていい。なかでも今村は、積極的な騎乗ぶりで今後も楽しみです。心配なのは、藤田菜七子ですね」(競馬ライター)

 

 JRAに16年ぶりに誕生した女性騎手として注目を集めてきた藤田。デビュー以来順調に成績を伸ばし、2019年には年間43勝、JRA女性騎手としては初の重賞制覇も達成した。ところが、2021年は14勝にとどまり、2020年の35勝から大幅に勝ち星を減らしてしまった。

 

「2021年は左鎖骨の骨折で2カ月近くレースに乗れなかったこともあり、騎乗数が大幅に減ったのですが、勝率や複勝率も大幅に下がっています。勝負になりそうな馬にあまり乗せてもらえなくなってきているのです。それは2021年秋以降、いまも続いています。

 

 2022年は5月8日まで136回騎乗し、1番人気馬に乗ったのは1回だけ。1月29日に小倉で勝って以来、勝ち星から遠ざかっています」(競馬ライター)

 

 こうした状況を打開すべく、藤田はある行動を起こしたという。

 

「藤田は関東厩舎の所属騎手ですが、3月から関西の栗東トレセンに長期滞在しています。その背景には、圧倒的な “西高東低” という状況がある。関西馬が強く、勝ち星も多いんです。

 

 藤田は通算140勝中60勝を新潟であげており、もっとも得意とする競馬場です。新潟には関西からの遠征馬が多い。その騎乗依頼をひとつでも多く確保したい。

 

 ああ見えて非常に気の強い彼女のことですから、何かしら結果を出すんじゃないですか」(競馬ライター)

 

 2022年の新潟開催は5月7日から始まったばかり。「シン・ナナコ」の逆襲がここから始まるか。

 

( SmartFLASH )

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