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中田翔、登録抹消で盛り上がる「球宴へ」現象…二軍落ちでも “基準クリア” で出場OK
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2022.06.07 14:22 最終更新日:2022.06.07 14:28
6月6日、読売ジャイアンツは中田翔(33)の出場選手登録を抹消した。中田は4月22日にも抹消されており、今季2度めの二軍落ちとなった。
「5月24日から始まったセ・パ交流戦では、これまで対戦が多かったパ・リーグ相手ということで期待されていましたが、出場8試合で、打率.235、1本塁打、3打点という成績。ここ6試合は若手の増田陸にスタメンを奪われ、代打での出場ばかりでした。
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確実性を求める原辰徳監督としては、打率など物足りない成績だったのでしょう。“ここぞ” という場面では、なおさら使いにくいため、二軍で再調整がいいという判断だと思います」(野球ライター)
昨季、日本ハムファイターズで暴力事件を起こした中田は、電撃トレードで巨人に移籍した。今季は自身プロ初の送りバントを決め、その翌日の5月14日には逆転満塁本塁打を放つなど、徐々に巨人ファンの心を掴んでいた。
それは7月26日、27日に開催されるオールスターゲーム(球宴)の投票結果にも表れている。
6月1日に発表されたファン投票の中間発表で、セ・リーグの一塁手部門で中田が2位につけているのだ。1位は広島東洋カープのマクブルームだが、908票差と非常に僅差。
さらに、この投票結果を受けてSNS上では「#中田翔をオールスターへ連れて行こう」のハッシュタグが出来あがり、投票を呼びかける声が多くあがっている。
《中田翔選手をオールスターの舞台で見たいです! みなさん「中田翔」へ投票よろしくお願いします》
《みなさんでオールスターに翔さん出場できるようにそして最後はなんだかんだ、やっぱり中田翔だ!って笑って優勝できるようにしたいなぁ》
《翔さんをもう1度オールスターの舞台で見たい そう思いアカウントを立ち上げたファイターズファンです みんなでオールスターは中田翔へ投票しましょう!》
最終結果発表は7月1日となっているが、もし中田が二軍にいるまま選出された場合、どうなるのだろうか?
「故・水島新司先生の『ドカベン』でプロに入った里中智が、一軍出場ゼロのままファン投票で選出されるという描写がありました。里中はオールスターで “デビュー登板” し、松井秀喜を魔球『スカイフォーク』で三振に打ち取っていました。
それはあくまで漫画内の話ですが、2003年に現実でも『川崎祭』というのがあったんです」(前出・野球ライター)
当時、中日ドラゴンズに所属していた川崎憲次郎は、2001年のFA移籍での入団後、故障のため一度も一軍登板がなかった。にもかかわらず、インターネット上で「川崎をファン投票1位にしよう」という動きが起こり、実際に最多得票を獲得した。
「ただ、さすがに川崎投手や球団側が球宴出場の辞退を表明。翌2004年から、ファン投票選出の基準に出場成績が課されるようになったのです。
しかし、その基準は野手なら『10試合以上出場または20打席以上』というもの。今季の打率.215、5本塁打という成績ながら、中田選手は当然基準をクリアしています。もちろん、一軍登録が抹消されていても、球宴には問題なく出場できます。
今回の『球宴へ』という動きが、善意によるものか悪意によるものかわかりませんが、出場資格は十分にあるということです」(同)
中田には一軍昇格を果たして、ファンの声に応える成績を残してもらいたいものだ。
( SmartFLASH )