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中日・根尾昂、“投手転向命令” で「大阪桐蔭出禁」が現実味…ホークスに九共大がNGの例も

スポーツ 投稿日:2022.06.14 14:18FLASH編集部

中日・根尾昂、“投手転向命令” で「大阪桐蔭出禁」が現実味…ホークスに九共大がNGの例も

今季、投手として2試合に登板している根尾昂(写真・時事通信)

 

 中日ドラゴンズ外野手根尾昂(22)が、6月17日のセ・リーグ公式戦再開までに「投手登録」に変更されることがわかった。6月13日に各社が報じている。

 

 根尾は、今季から内野手から外野手に登録変更され、野手として24試合に出場している。

 

 その一方で、5月から投手にも挑戦し、5月21日と29日の2試合に “敗戦処理” で登板していた。

 

 6月14日の「日刊スポーツ」の記事で一問一答に応じた中日・立浪和義監督(52)は、根尾の投手起用についてこう答えている。

 

 

「投手の方が、自分は彼の能力が生きると、そこが一番。本人とも話して、本人も納得してやってみたいと。そういう話」

 

 その一方で野手起用の可能性も消えたわけではなく、「まだまだ若いし元気。中継ぎでも投げない日は野手待機で。何かあれば(野手としても)使っていきたい」と明かしていた。

 

 これまでの根尾の起用について、野球ライターが語る。

 

「立浪監督は各社の取材に対して『どっちつかずではいけない』と話していますが、『中継ぎでも投げない日は野手待機で』というのは、まさにどっちつかずの対応です。

 

 そもそも、昨季オフに、立浪監督が自ら根尾に外野手挑戦を命じて、シーズンが始まると、まだ22歳にもかかわらず『打撃に成長が見られない』と遊撃手挑戦を指示して、二軍落ちさせました。

 

 それから1カ月も経たないうちに、投手挑戦で一軍に投げさせているのですから、一貫性がないのは今に始まったことではありません」

 

 2018年秋のドラフト会議で中日に1位指名され、入団した根尾。2018年、春夏連続で甲子園優勝を果たした大阪桐蔭高校の “史上最強世代” の主将を務め、将来を有望視されていた。

 

 高校時代も甲子園の優勝投手になったものの、プロでは中日の「野手として指名した」の言葉どおり、根尾自身も内野手として挑戦することを入団時に表明している。

 

「大阪桐蔭の先輩で同じくドラフト1位で中日に入団した平田良介も本格的に活躍したのはプロ6年め。

 

 もし球団が野手・根尾を我慢して育てられず、投手・根尾も上手く育たずにプロ生活を終えたとしたら……。

 

 送り出したアマ側としては、たらい回しにされた挙げ句、当初と違う “投手転向” されたことに、あまりよい印象は覚えないはずです」(前出・野球ライター)

 

 SNS上の中日ファンからも、根尾のぞんざいな扱いによる大阪桐蔭高校との関係悪化を不安視する声が上がっている。

 

《中日の根尾くんに対する扱いもほんと歯痒いしやるせない。ファンは何でも応援する!とか綺麗事で済ませられるけど、本人達は野球人生掛かってんだぞ。大阪桐蔭は怒っていいわ…》

 

《大阪桐蔭出禁になるんじゃねえの中日ドラゴンズ 今年の根尾の起用に関してはマジでそれくらい酷い動き》

 

《中日ドラゴンズ大阪桐蔭出禁は割とあると思います》

 

 過去にも、同様の例はプロ野球界で起きている。スポーツ紙記者が語る。

 

福岡ソフトバンクホークスのケースですが、九州共立大学から入団し、守護神として活躍していた馬原孝浩選手を、ほかの選手のFA獲得時に人的補償のプロテクトから外し、2012年オフにオリックスへ移籍させたことがありました。

 

 これに九州共立大学関係者が激怒して、その翌年の2013年、ドラフト1位指名が確実視されていた大瀬良大地選手(現・広島東洋カープ)をホークスが指名できなかったと言われています。

 

 中日も “出禁” は他人事でなく、2002年オフに外国人選手の獲得でメジャーリーグの代理人と揉めて、米国からの選手獲得が難航した過去があります」

 

 立浪監督は監督就任の会見で、「解説者は責任がないので、好き勝手にしゃべれる。現場に入るといろいろな事情はあるし、選手にはわかりやすい方針で自分の信念を示して、ついてきてほしい」と抱負を語っていた。

 

 いまこそ「責任」と「信念」が問われるときだ。

 

( SmartFLASH )

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