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天心vs.武尊「売り上げ50億円」の代償「これ以上のカードはもう作れない」格闘技界の2大スターを失う危機!
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2022.06.21 17:02 最終更新日:2022.06.21 17:02
いまだ熱狂の余波が続く「THE MATCH 2022」。那須川天心(23)がK-1王者の武尊(30)を5対0の判定で下した6月19日の歴史的な一戦は、東京ドームに5万6339人(主催者発表)の観衆を集めた。
しかし、地上波生中継はされなかったため、結果だけを知った人も多いだろう。
大会直前、実行委員で「RIZIN」代表の榊原信行氏の“反社交際疑惑”が報じられると、地上波生中継を予定していたフジテレビが、5月31日に放送を見送ることを発表。その結果、天心対武尊の一戦を生中継するのは、インターネットテレビ局「ABEMA」のペイ・パー・ビューコンテンツ(PPV)だけとなった。
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大会から一夜明けた20日、ABEMAを運営するサイバーエージェント側が、PPVについて「50万人以上に購入いただいた。日本格闘史上最高の数字ではないか」と会見で明かしている。PPVチケットは、もっとも安いもので5500円だったため、単純計算で27億円以上は売り上げたことになる。
さらに、K-1創始者として知られる石井和義氏は、自身のTwitterに榊原氏とのツーショット写真とともに
《チケット売り上げ20億、ペイパービュー50万件25億 スポンサー5億、計50億。観客数59000人すべての興行記録塗り替えたね。選手、並びに全ての関係者に心より感謝いたします。
ありがとうございました! バラさんご苦労様でした。そして新たなスタートです。》
と記し、投稿した。この内容が榊原氏本人から聞いたものだとすれば、1回の興行で50億円を売り上げたことになる。
「PPVは大会側が放映権をABEMAに売り、売り上げ自体はABEMAが受け取る形だとは思いますが、これはスポーツ界でも稀に見る莫大な額です。単純比較はできませんが、名門・Jリーグクラブの横浜・F・マリノスの2021年度の総売り上げが約52億円で、うちチケット売上が約6億5000万円ですから、サッカークラブ1年分か、それ以上を1日で稼いだといえるでしょう」(スポーツライター)
ただ、その“代償”は大きいとも話す。
「莫大な売り上げがあったとはいえ、地上波放送がなく、これをきっかけにキックボクシングや格闘技を見ようと思った人はどれほどいたでしょうか。その点では、東京五輪のスケートボードのように、国民的注目を集められたとはいえません。
しかも、那須川選手はボクシング転向を表明。武尊選手は年齢的に引退の可能性もあります。そうなれば、一度にスターを2人失うことになります」(前出・スポーツライター)
インターネット上でも、世紀の一戦後への不安を感じる声が多数、上がっている。
《武尊と天心の試合をずっと見たがってたうちの一人だけど、いざ闘いが終わってみるとこれ以上がないってか日本の格闘技の終わりを見た気がした》
《これ終わりの始まりのように見えて 終わりの終わりの試合なんだ 天心ボクシング転向 武尊引退の可能性》
《那須川天心vs武尊が格闘技PPV新時代の幕開け? 運営の脇が甘いからこうなったのでは? これ以上のカードはもう作れないと思う 幕開けではなく最後の花火かと》
日本の格闘技界は、松尾芭蕉が詠んだように「夏草や兵どもが夢の跡」となってしまうのだろうか……。
( SmartFLASH )