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智弁和歌山を三重・津商が下した2015年…エースは現在、公務員試験の勉強中!甲子園の“番狂わせ”ドラマ<近畿編>

スポーツ 投稿日:2022.08.12 06:00FLASH編集部

智弁和歌山を三重・津商が下した2015年…エースは現在、公務員試験の勉強中!甲子園の“番狂わせ”ドラマ<近畿編>

<三重>津商 9−4 智弁和歌山・和歌山/2015年1回戦(写真・朝日新聞)

 

 その大会のときにだけ、鮮烈に輝く高校。念願の初勝利のあと、今では「強豪」に名を連ねる高校。甲子園では、しばしばそんな “ジャイアントキリング” が起こる。あなたの故郷の奇跡を追体験しよう。

 

◎<三重>津商 9−4 智弁和歌山・和歌山/2015年1回戦

 

 春夏通じて初出場の県立津商業。エースの坂倉誠人さんは、智弁和歌山戦の初回、いきなり2点を失った。

 

 

「先頭打者に軽く当てられた打球が、外野の頭を越えて三塁打になり、恐ろしさを感じました。応援歌『ジョックロック』や、高嶋(仁)監督が仁王立ちしてサインを出す様子や、アルプスの『C』のマークを目のあたりにして、緊張しつつも、感銘を受けていました。

 

 相手の守備の乱れもあり、6回に逆転した際には『この試合勝てるぞ!』と、チームが一丸となりました。自分も、2回以降は0点に抑えてやるという気持ちでしたね。いま振り返ると、相手の名前に負けずに、自分たちが3年間やってきた練習の積み重ねを発揮できたことが、勝利に繋がったのかなと思います」

 

 卒業後は名城大学(愛知)に進学し、1、2年時には明治神宮野球大会に出場し、栗林良吏(現・広島)のリリーフ役を担った。

 

「その後は、一般企業に勤めながら軟式野球をしていましたが、自分の中の目標がなくなってしまって、今は退職して公務員を目指しています。高校3年間はつらかったですけど、そこで身につけた諦めない姿勢で、今は勉強を頑張りたいです!」

 

◎<滋賀>甲西 6−5東北・宮城/1985年準々決勝

 

 創部3年めにして初出場を決めた県立甲西。県岐阜商戦(岐阜)での初勝利を機に快進撃を見せ、ベスト8ではのちの “大魔神” 佐々木主浩(後に横浜など)や葛西稔(後に阪神)を擁する東北と対戦。シーソーゲームとなり、1点ビハインドで迎えた9回裏、甲西が3本のヒットで佐々木から2点を奪い、サヨナラ勝利でベスト4に進出。準決勝ではKKコンビのPLに大敗したが、甲西旋風を巻き起こした。

 

◎<奈良>郡山 8−3 PL学園・大阪/1971年1回戦

 

 奈良県でも有数の進学校である郡山は、春夏合わせて12回の甲子園出場を果たしている。なかでも1971年は、1回戦で対戦した行澤久隆(後に日本ハムなど)を擁するPL学園に大勝した。郡山が初回に2点を先制し、4回表に同点とされるが、5、6、7回と中盤に見事な集中打で加点した。その後も銚子商(千葉)を破るなど旋風を巻き起こし、準決勝まで勝ち進んだ。

 

◎<和歌山>智弁和歌山 2−1 東北・宮城/1993年1回戦

 

 1980年より名将・高嶋仁監督が指揮していたが、当時はまだ甲子園で勝ち星のない新進校だった。1987年夏に甲子園に初出場したときも東北と対戦し、1−2で敗れている。出場校中、唯一チーム打率が4割を超える東北に対し、エース有木が9回に1点を失うものの、リリーフした松野が自らサヨナラ打を放った。この翌年のセンバツに優勝し、智弁和歌山は強豪校へと急成長する。

 

◎<京都>京都成章10−4 常総学院・茨城/1998年準々決勝

 

 1995年夏と1998年センバツに出場しながら甲子園での勝利がなかった京都成章。この大会でもけっして前評判は高くなかったが、強豪・常総学院を相手にした準々決勝でも、初回から常総学院のエース山田を攻め立て、10得点を挙げた。決勝で横浜の松坂大輔にノーヒットノーランを喫するが、4試合連続2ケタ安打の圧倒的な打力は、高校野球ファンに鮮烈な印象を残した。

 

◎<大阪>大鉄 10−6 津久見・大分/1977年3回戦

 

 夏2度めの出場となった大鉄は、3回戦で春夏合わせて2度の優勝を誇る古豪・津久見と対戦。両チーム合わせて34安打の乱打戦となり、6−6の同点で進んだ11回裏、これまで一人で投げ抜いてきた津久見・星野から1死満塁のチャンスを作り、迎えるはこの日4安打の三番川端。星野から振り抜いた打球は大観客の待つライトスタンドへ。見事サヨナラ満塁本塁打を放ち、乱打戦は幕を閉じた。

 

◎<兵庫>東洋大姫路 5−3 習志野・千葉/1972年1回戦

 

 夏2度めの出場となる新参校だった東洋大姫路は、1967年夏に優勝を果たした強豪・習志野と対戦。初回、 “ミスタータイガース” 掛布雅之(後に阪神)を擁する打線に2点を先制される。しかしその裏、後に掛布とチームメイトとなる四番・山川猛(阪神)が逆転の満塁本塁打を放ち、5回にも追加点を奪うなど、試合をリードする。8回裏に1点奪われるも逃げ切り、甲子園初勝利を果たした。

 

 都道府県別に夏の甲子園の “番狂わせ試合” を選んでくれたのは、『高校野球100年史』(東京堂出版)の著書を持つ野球史研究家・森岡浩氏(61)だ。

 

「私が考えた選考基準は、(1)3回戦までで(2)過去50年以内の試合ということです。準決勝や決勝に勝ち進んでいる高校は十分に強くて、すでに “番狂わせ” とはいえませんからね。ですが、たとえば京都や高知などは、甲子園に出場できる高校が限られているうえに、たまに出てくる公立高校は、すぐ負けてしまうことが多いんです。そういった都道府県は、泣く泣く(1)と(2)、どちらかの基準を緩めました」

 

 森岡氏の忘れられない “どんでん返し” 試合は、宇都宮学園×東海大相模だそう。異論は大歓迎。あなたの一番は?

 


( 週刊FLASH 2022年8月23日・30日合併号 )

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