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5人がプロ入りした“94年の横浜高”を封じ込めた「沖縄・那覇商」甲子園の“番狂わせ”ドラマ<九州・沖縄編>

スポーツ 投稿日:2022.08.14 06:00FLASH編集部

5人がプロ入りした“94年の横浜高”を封じ込めた「沖縄・那覇商」甲子園の“番狂わせ”ドラマ<九州・沖縄編>

<沖縄>那覇商 4−2 横浜・神奈川/1994年2回戦(写真・朝日新聞)

 

 その大会のときにだけ、鮮烈に輝く高校。念願の初勝利のあと、今では「強豪」に名を連ねる高校。甲子園では、しばしばそんな “ジャイアントキリング” が起こる。あなたの故郷奇跡を追体験しよう。

 

◎<福岡>三池工 2−1 高松商・香川/1965年1回戦

 

 初出場の三池工が、優勝候補と互角以上に渡り合った。3回表に高松商に1点を先制されたが、その裏に三塁、5回裏にも二、三塁までランナーを進め、本塁は踏めなかったものの流れを掴み、ついに7回裏に同点に。延長13回裏、疲れが目立つ高松商の小坂に五番林田、六番池田が連打を浴びせ、サヨナラ勝ち。この勢いのまま、決勝に進出した三池工は銚子商に勝利し、初出場初優勝を決めた。

 

 

◎<佐賀>鳥栖商 2−1 愛工大名電・愛知/2003年2回戦

 

 2度めの出場で未勝利の鳥栖商は、初戦(2回戦)でこの大会の注目打者である堂上剛裕(後に中日など)を擁する愛工大名電と対戦。3回表に2点先取すると、投げてはエース重野が丁寧な投球で、激戦区の愛知でチーム打率4割近くをマークした強豪を封じ込めた。試合後のインタビューで堂上は「鳥栖商の投手は打ちやすかった」と首をかしげたが、5安打1失点という重野の完勝だった。

 

◎<長崎>佐世保実 4−3 常総学院・茨城/1992年2回戦

 

 1−3で迎えた9回裏、佐世保実は二死二塁から暴投とタイムリーで追いつき、11回裏に4番村田が意表を突くスクイズを決め、サヨナラ勝利を収めた。常総学院は、大型内野手の金子誠(後に日本ハム)を擁したものの、エースの倉を含めて2年生主体の若いチームだった。土壇場にエラーや倉の制球ミスが重なり、名将・木内幸男監督は「若さが出ました」と敗戦の弁を語った。

 

◎<熊本>秀岳館 3−0 常総学院・茨城/2001年2回戦

 

 近年は甲子園常連校となった秀岳館が初めて甲子園の土を踏んだのは、創部から40年以上を経た2001年。2回戦で対戦したのが、同年のセンバツで接戦を勝ち抜き、優勝を飾った常総学院だった。秀岳館は序盤から先制点を含む3得点でリードを奪い、投げては先発の山田が7回を無失点に抑えるなど、計8安打を浴びるも決定打を許さず、強力打線を0点に封じた。

 

◎<鹿児島>鹿児島工 3−2 高知商・高知/2006年2回戦

 

 夏の甲子園初出場となった鹿児島工は快進撃を見せた。強豪・高知商に対し、7回表、強肩の捕手・鮫島の勝ち越し打で甲子園初勝利を掴むと、3回戦で香川西(香川)、準々決勝で福知山成美(京都)を下した。迎えた早実との準決勝では完封負けを喫したが、元気ハツラツのプレーで話題になった鹿児島工のピンチヒッターの今吉と、早実のエース斎藤佑樹(後に日本ハム)の対戦が鮮烈な印象を残した。

 

◎<宮崎>都城商 4−1 智弁和歌山・和歌山/2009年3回戦

 

 28年ぶり2度めの出場となる公立校ながら、3回戦に勝ち進んだ都城商。立役者はエースの新西だ。この日は西川遥輝(現・日本ハム)を無安打に抑えるなど、初回以降を0点に抑え、大会屈指の好投手の呼び声が高い智弁和歌山のエース岡田俊哉(現・中日)に投げ勝った。打っては、1回表に主将の冨永の二塁打などで3点を挙げ、早々に勝負を決めた。

 

◎<大分>佐伯鶴城 4−3 仙台育英・宮城/1986年2回戦

 

 夏2度めの出場を果たした県立高校が、常連の名門私立に競り勝った。佐伯鶴城は、1点をリードした6回裏に2点を失い仙台育英に逆転を許すが、すぐさま7回表にフォアボールや4本のヒットで3点を奪って再逆転。9回裏の仙台育英の反撃も1点に抑えた。佐伯鶴城のエース野村昭彦は、広島で監督を務めた野村謙二郎の弟で、現在は大学野球の指導者として活躍している。

 

◎<沖縄>那覇商 4−2 横浜・神奈川/1994年2回戦

 

 この年初出場ながら春夏連続出場を果たした那覇商のエース伊佐は、変化球をうまく使い、投球フォームを使い分けて横浜打線を翻弄。多村仁(後に横浜など)、斉藤宜之(後に巨人など)などプロ野球選手となるメンバーが5人在籍した強力打線をわずか5安打2点に抑えた。伊佐の好投に応えるように、打線も横浜の右腕・矢野英司(後に横浜など)からスクイズや犠牲フライなどで確実に点を重ねた。

 

 都道府県別に夏の甲子園の “番狂わせ試合” を選んでくれたのは、『高校野球100年史』(東京堂出版)の著書を持つ野球史研究家・森岡浩氏(61)だ。

 

「私が考えた選考基準は、(1)3回戦までで(2)過去50年以内の試合ということです。準決勝や決勝に勝ち進んでいる高校は十分に強くて、すでに “番狂わせ” とはいえませんからね。ですが、たとえば京都や高知などは、甲子園に出場できる高校が限られているうえに、たまに出てくる公立高校は、すぐ負けてしまうことが多いんです。そういった都道府県は、泣く泣く(1)と(2)、どちらかの基準を緩めました」

 

 森岡氏の忘れられない “どんでん返し” 試合は、宇都宮学園×東海大相模だそう。異論は大歓迎。あなたの一番は?

 


( 週刊FLASH 2022年8月23日・30日合併号 )

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