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久保建英「勝てないからテレビゲームはしない」…W杯開幕直前に知っておきたい森保ジャパンのプライベート秘話
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2022.11.12 06:00 最終更新日:2022.11.12 06:00
11月1日に発表された “選ばれし26人” は、W杯初出場となる選手が18人と、フレッシュな顔ぶれとなった。彼らは本番でベテラン勢と、どんな化学反応を見せてくれるのか。楽しみは尽きない。
そこで本誌は、サムライブルー26人の「クセが強い」秘話をジャーナリスト(以下、A)、サッカー専門誌記者(B)、スポーツ紙記者(C)、カメラマン(D)に聞いた。
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■久保は勝てないからテレビゲームはしない
“日本の至宝、” 久保建英(21)。
B 僕らは彼が幼いころから取材しているし、可愛らしい顔をしているんで、どうしても声をかけるときに「久保君」と呼んでしまう。すると「久保君はもうやめてください。そんな年じゃないし」と。スペインで長年やってきた自負もあるだろうし、基本的に気が強い。
C おもしろいのは、代表選手では唯一と言っていいほどテレビゲームをやらないんだ。自宅になかったこともあるんだけど、今から始めても、ずっとやっていた選手には勝てないからと。なんでも負けることが嫌いなんだよ。
GKからの初選出は、シュミット・ダニエル(30)。身長197cmは、日本にようやく誕生した世界標準の高さのあるGKだ。
B 彼は中1までボランチだったんだけど、スタミナがなく、体育のサッカーの授業で素人にボールを奪われたことに落ち込み、退部した過去がある。長身を生かしてバレーボール部に入ったら、顧問が怖くて約5カ月で出戻り。その後、GKに転向したんだけど、バレーボールで手を使った練習をしたことが、今に生きているみたい。
ベテラン勢も個性派揃いだ。ロシアW杯後は「彼が中心」といわれた柴崎岳(30)は、最近はスタメンを外れがちだ。
A おそらくバックアップ要員として選ばれた。ランニングでは先頭を走ったり、9月の試合には出られなかったけど、汗に濡れたみんなのユニホームを畳んで、スタッフと黙々と運んでいた。そうした献身的な部分が評価されたと思う。
GKには、4度めの川島永嗣(39)と2度めの権田修一(33)も選ばれた。
B 川島といえば英語をはじめ、日常会話なら7カ国語を話せることで有名だし、チームでいちばんの熱血漢。コロンビア人と日本人とのハーフの奥さんが超美人。応援にスタジアムを訪れると、女性ファンからも「一緒に写真を撮ってください」とお願いされるほど。
A 川島は料理も得意で、吉田麻也(34)と一緒にブログで披露している。「ニンニクたっぷりのホイコーローです」とかね(笑)。
C 権田は先日、オーバートレーニング症候群を患ったときの詳細を明かした。最終予選のサウジ戦で柴崎のバックミスから負けたけど、苦しみや痛みをわかっている権田だけが「柴崎一人を責めるべきじゃない」と庇っていた。奥さんは元読者モデルで、これまた美人。
■長友は栄養学を学びセカンドキャリアは万全
D 長友佑都(36)は “体幹塾長” というあだ名がつくほど、肉体を鍛え続けている。栄養学を勉強していて、セカンドキャリアも大丈夫だと思う。
B 日本代表につねに同行している専属シェフの西芳照さんを長友は「この料理は体にどんな効果があるんですか」と、質問攻めにするからね。
D 結婚前のインテル時代は専属コックを雇って、食事をまかせていた。だからこそ36歳まで代表でできるんだね。
A 酒井宏樹(32)は、インタビューの受け答えが丁寧。彼のことを悪く言う人はいない。
D 彼は、フランスのマルセイユでもすごく人気があった。街の壁画には、侍の格好をした酒井の画が描かれていたからね。
C 海外でリスペクトされているのは、遠藤航(29)も同じ。すでに独・シュトゥットガルトで、キャプテンマークをまかされている。名門チームで日本人がキャプテンになることはすごいこと。チームのオフィシャルショップの正面には、3選手の大きな写真が貼り出されているんだけど、そのど真ん中が遠藤だから。
B 好きな食べ物はフルーツ。シュトゥットガルトはフルーツで有名な街だから、このチームを選んだのかもしれない。
A 今季、イタリアからドイツに主戦場を移した吉田麻也(34)は、同じドイツでプレーする板倉の家に入り浸りだとか。彼は10年前、内田篤人の家によく行っていたので、他人の家が好きなタイプなのかも。
D スピードの衰えもあり、落選の予想もされていたけど、やはり経験が奏功した。彼は英語とイタリア語が話せるから、国際試合では強みになる。
代表選手発表の際、「今の気持ちは?」と尋ねられた森保一監督(54)は、「行雲流水」と回答。執着なく、成り行きにまかせて行動するという意味だ。
D 予選でも代わり映えしないメンツを選び続けて、「頑固な指揮官」と批判されたけど、それはブレない信念からくること。また、マスコミには気さくに話しかけてくれる。彼はよく欧州に視察に出かけ、独・デュッセルドルフを拠点にして一人で移動していた。協会関係者も助かると言っていたほど。僕が同じ列車に乗ったとき、「コーヒーはいかがですか」と、奢ってくれたりと、ほんと気配りができる。ファンとの写真撮影にも気軽に応じていた。
かつてW杯出場を懸けた戦いで敗れ、夢果てた地へ指揮官として戻ってきた森保監督。招集した若侍が真価を発揮し、悲劇の記憶を歓喜に書き換えられるか。
写真・渡辺航滋、AFLO