11月20日に開幕を迎えた「FIFAワールドカップ カタール2022」(以下、カタールW杯)は、いよいよ日本代表が登場する大会4日めに差しかかった。
グループリーグの初戦が繰り広げられ、11月22日までに8試合が終了したカタールW杯で話題になっているのが、試合の過酷さだ。
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大会2日めのイングランド対イランの一戦では、前半8分すぎにボールをクリアしようとしたGKのアリ・ベイランバンドとDFのマシド・ホセイニが衝突。
ベイランバンドの治療、交代のため、試合が長く中断すると、前半終了時に表示されたアディショナルタイムは「14分」に。この試合に限らず、今大会では長いアディショナルタイムが表示される場面が多い。
「FIFAの審判委員長が、今大会で『正確に時間を計測し、空費された時間を追加するべき』という方針を示しており、前半・後半それぞれのプレー時間を45分に近づけようとしているんです」(サッカー担当記者)
ただ、ふだんのサッカーの試合ではあまり見ない長さだけに、「アディショナルタイムのアディショナルタイム」が発生することで、なかなか試合が終わらないことも。そのため、さまざまな側面から “地獄” と称する声が上がっている。
《1-6で負けててアディショナルタイム10分は地獄だな》
《15分くらいからずっとトイレ我慢してるからアディショナルタイム14分は地獄です》
《今大会は「アディショナルタイム長ぇ」は基本だと思っておかんといかんなこれは。追う側にとっては福音だけど逃げる側にしたら地獄みたいに進まない時計だと》
もう一つの過酷さは、選手のコンディション面だ。
実際に、これまで、イランの衝突で退場したGKのベイランバンドのほか、イングランドFWのハリー・ケインやフランスDFのリュカ・エルナンデスといった強豪国の選手が初戦の試合途中に負傷交代をしている。
さらに、セネガルはDFのアブドゥ・ディアロ、MFのシェイク・クヤテの2人が、サウジアラビアはMFのサルマン・アルファラジュ、DFのヤセル・アルシャハラニの2人が負傷で交代するなど、1試合で複数の負傷者が出てしまった国も散見される。
ネット上では、こうしたカタールW杯の “惨状” を悲観する声もあがっている。
《今大会脳震盪とかえぐい接触での交代多くない…?まじでほんとにどのチームの選手も怪我とかに気をつけてほしい…》
《まだ2試合しか見てないのに 痛そうな怪我の交代2回目なんだか!?》
《どんな選手でも怪我関連の交代は見てて辛い、、、》
前出のサッカー担当記者はこう話す。
「カタールは、夏の暑さが40度を超えることもしばしばで、欧州サッカーリーグ終了後となる、通常の6月開催を避け、11月開催にスライドされました。
欧州サッカーリーグのシーズン真っ只中に、ハードな国際試合を短期集中で開催することになったので、前々から選手の怪我の懸念はあがっていたのですが……」
嫌な予感ほどよく当たるというものだ。
( SmartFLASH )