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サッカーW杯「日本代表戦」地上波放送が視聴率で “負けられない” 深刻な理由…歴代高視聴率は軒並み「休日」だった

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2022.11.23 20:20 最終更新日:2022.11.23 20:20

サッカーW杯「日本代表戦」地上波放送が視聴率で “負けられない” 深刻な理由…歴代高視聴率は軒並み「休日」だった

11月22日、ドイツ戦前日に調整をおこなっていた長友佑都(中央)ら日本代表(写真・JMPA)

 

 11月23日、いよいよ「FIFAワールドカップ カタール2022」(以下、カタールW杯)サッカー日本代表のグループリーグ初戦を迎える。

 

 相手はW杯で優勝4回を誇る強豪・ドイツだ。

 

 カタールW杯では、ネットテレビ局「ABEMA」が放映権を獲得し、多くの試合はABEMAの独占中継だ。しかし、日本代表戦をはじめとするいくつかの試合では、地上波放送も予定されている。日本対ドイツの試合も「NHK総合」で放送される。

 

 

「試合がおこなわれる11月23日は『勤労感謝の日』で祝日。しかも、試合開始時間も午後10時とそこまで遅い時間ではありません。日本サッカー協会関係者も『人気回復を示すきっかけになってくれれば……』と話していました」と、サッカーライターが話すのには理由がある。

 

 かつて “ドル箱” とも称された、サッカー日本代表戦。そこにW杯が加わることで、テレビ放送では歴史に残る高視聴率を叩き出してきた。

 

 ところが、2014年のブラジルW杯以降、テレビ視聴率だけでなく、ホーム主催試合の入場者数も陰りが見えている。2022年7月に茨城カシマスタジアムでおこなわれた「EAFF E-1サッカー選手権」の香港戦に至っては、入場者数が4980人。平均世帯視聴率も6%台と低迷した。

 

「E-1サッカー選手権は、海外組が不在だったとはいえ、あまりの不人気ぶりに、協会関係者も『もはや日本代表はドル箱ではない』と頭を抱えていました。

 

 カタールW杯のアジア最終予選でテレビ中継が減少したこともありますが、いちばんの不人気要因はスター選手がいなくなってしまったこと。

 

 かつては三浦知良、中田英寿、中村俊輔、そして本田圭佑と、1人でも客を呼べる選手がいた。いまの代表はほとんど海外組で、実力も数段上かもしれないが、『この人が見たい!』という選手がいないんです」(前出・サッカーライター)

 

 ただ、今回のカタールW杯は “絶好のスケジュール” でグループリーグを迎える。

 

 2002年の日韓W杯で、日本代表がW杯初勝利をあげた「ロシア戦」が66.1%という高視聴率を叩き出したのを筆頭に、1998年フランスW杯のクロアチア戦とアルゼンチン戦、2006年ドイツW杯のクロアチア戦など、化け物級の視聴率を叩き出したW杯の日本代表戦は軒並み休みの日に叩き出されている。

 

 そして、今回のドイツ戦も「祝日」だ。

 

「グループ分けは抽選で決まるので偶然ですが、今回は祝日の午後10時に続いて、コスタリカ戦も日曜午後7時から開始です。ドイツに善戦して、いちばん勝機があると思われるコスタリカに勝利すれば、木曜深夜4時のスペイン戦も必ず注目を集めるはずです。

 

 反対にドイツに大敗して、2戦め以降に期待を持てないとなると、3戦めの地上波放送なんて目も当てられない。

 

 代表選手たちは目の前のカタールW杯で “負けられない戦い” に臨みますが、人気回復を目指す日本サッカー界としても、負けられないのは同じです」(同)

 

 運命のキックオフはまもなくだ――。

 

写真・JMPA

( SmartFLASH )

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