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ドイツに劇勝!長友選手と歌って喜べた人生最高のゲーム!!【カカロニすがやの「W杯観戦記」】
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2022.11.24 19:49 最終更新日:2022.11.24 19:49
人生最高のゲームを目撃しました。ワールドカップカタール2022、日本対ドイツ。こんな言葉を活字媒体で使うのは間違っているのですが、あえて飾らない言葉を使わせてください。
やばすぎる!!!
ワールドカップ現地観戦中のお笑い芸人「カカロニ」のすがやです。ただいまカタールは深夜4時。日本対ドイツの試合後、興奮冷めやらぬで、まだ一睡もしていません。
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試合の内容については割愛します。なぜなら、陸上トラックの向こうにピッチがあるハリファ国際スタジアムのゴール裏は、本当に見づらかった! 前方の席だった僕は、反対側ゴール前はほとんど何が起こっているのかわからなかったので、テレビで見ていた人のほうが、よほど分析できていると思うからです。
しかし、その場に立ち会えて、選手と喜びを分かち合えてよかったとこんなにも思える試合は、他にはないです。
正直、4年前にロシアで日本対ベルギーを見た後、「負けはしたけど、こんなに熱くなれる、日本人であることを誇れるゲームは二度と見られないだろうな」と思っていました。まさか、次のW杯の初戦がそれを超えてくるゲームになるなんて! 信じてはいたけど、それでも信じられなかったです。
試合前、僕はありがたいことにいくつかリポーターとしての仕事をいただいていたので、キックオフ4時間前にスタジアムに。カラッと暑い真夏日のような気候でした。すでに日本サポーターが集まり出していて、この試合にかける熱量を感じます。
一方、ドイツのサポーターは多国籍軍という感じ。W杯開催にあたり、カタールに来た外国人の労働環境に異議を示す意味で、ドイツの主要サポーターがボイコットするという話は聞いていましたが、たしかにドイツ人サポーターは多くなさそうです。
僕はW杯の組み合わせが決まってから、ドイツとスペインの試合は見られるだけ見て、どうやったら勝てるか必死で考えました。そのうえで予想を聞かれたら、「世間的にはスペイン戦のほうが勝てると言われるけど、僕はドイツのほうが勝てると思っている」と答えていました。
とはいえ、試合が始まると「ドイツこんなに強いのかよ」と不安な気持ちに襲われもしました。それでも、僕もまわりのサポーターもただただ声を枯らして応援しました。「耐えていれば、必ずドイツの足が止まるときが来る。そのときに一撃で仕留めればいい」と希望にも似た思いを抱えて。
サポーター人生で最も長い45分が終わり、後半、堂安選手の同点ゴールの瞬間、歓喜は爆発しました。よく見ると僕だけでなく、周りにも泣いている人がいました。みんな、内心では不安だったんだと思います。
ここにいるのは、仕事を休んだり、いろいろな苦労をしたりして、はるか遠いカタール(それも試合が見づらい席)までようやくたどり着いたサポーターばかり。誰もがただ応援することしかできません。
でも、同点の瞬間からスタジアムの雰囲気は変わり始めました。日本人だけでなく、スタジアムの観客みんなが日本を応援する空気になったのです。
そして、浅野選手の逆転ゴール! 今度は誰も泣いていませんでした。みんなが吠え、相手にプレッシャーをかけ、最後まで力を出し尽くしました。こんなにもみんな声を出して戦っている国なんて、見たことないです。
僕ら日本サポーターは、前回のロシアW杯でベルギー戦を経験しているから、試合終盤の強豪の恐ろしさは知っています。だからこそ、試合終了の瞬間は気分が上がりました。
ゴール裏に挨拶に来てくれた選手(特に長友選手)と歌って喜べたのは最高でした。その後、街では世界中のサポーターから「コングラチュレーションズ!」と大祝福を受けました。
いまカタールでは、アルゼンチンに勝ったサウジと日本のサポーターは英雄扱いで、めちゃくちゃ気持ちがいいです。
ロシアW杯で日本が勝ったコロンビア戦は、早々に相手チームに退場者が出たので、実は、W杯での非の打ちどころない勝利は、僕にとって初めてです。まさかその相手がドイツだなんて、想像もしませんでした。
願わくば、この最高の気持ちが、カタールにいる間ずっと続きますように。
写真&文/すがやなおひろ、構成協力/松田優子
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