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筒香嘉智がレンジャーズとマイナー契約「初志貫徹の男」がドミニカ・ウインターリーグで抱いた“原点回帰”の思い

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.01.16 20:20 最終更新日:2023.01.16 20:24

筒香嘉智がレンジャーズとマイナー契約「初志貫徹の男」がドミニカ・ウインターリーグで抱いた“原点回帰”の思い

2022年8月からは、筒香はブルージェイズ傘下のマイナー3Aバファローに所属していた(写真・共同通信)

 

 MLBブルージェイズ傘下からフリーエージェント(FA)になっていた、筒香嘉智外野手(31)の所属先がようやく決まった。

 

 レンジャーズは1月15日(日本時間16日)、筒香とマイナー契約を結んだと公式Twitterで発表。2月にアリゾナ州サプライズでおこなわれるスプリングトレーニングには、招待選手として参加することとなった。

 

 渡米3年めの昨季は、パイレーツの主軸として開幕を迎えたが、腰痛の影響もあって本来の強い打球は影を潜めた。結果、50試合に出場し、打率.171、2本塁打、19打点に留まり、8月には自由契約。その後はブルージェイズとマイナー契約を結び、3Aでは2球団で計38試合に出場し、打率.301、7本塁打、30打点とまずまずの成績を残したが、オフにはFAとなっていた。

 

 

 もはやメジャーでは限界かと囁かれ、日本の球団からも多くのオファーが届いたといわれている。しかし、筒香の第一目標は、あくまでもメジャー。代理人のジョエル・ウルフ氏も「メジャー契約を1月まで探す」と語っていた。今回はマイナー契約とはいえ、メジャーへの挑戦権を得たことには変わりない。

 

 この報道を受け、ネット上では「応援したい」「初志貫徹の男」と、筒香を称賛する声が多数、寄せられている。横浜時代の担当記者が語る。

 

「メジャーで成績を残せなかったのですから『日本に帰ってきたほうがいい』などの指摘が多かったことは事実です。でも、本人はメジャーにこだわっています。それは、2015年オフに自ら志願して、ドミニカのウインターリーグに参加したことが大きく影響しています。

 

 このシーズンの筒香は、横浜で打率.317、24本塁打、93打点と、チームの主力として立派な成績を残しました。それでもあえて、レベルの下がるウインターリーグに参加したのです。その目的は『原点に帰る』。日本とは違う劣悪な環境でしたが、そこで選手たちがメジャーを目指して必死になっていると同時に、純粋に野球を楽しんでいたことに、大いに感銘を受けました。だから本人も、少しでも可能性があるならメジャーに挑戦したいと考えているのでしょう。

 

 また2022年のオフには、NPO法人BBフューチャーが主催するイベントで、高校野球の改革などについて熱弁をふるっています。現役選手としては言いづらいことも、自分の言葉でしっかりと伝えた。それは、野球の未来を考えてのことでした。筒香という選手は、そういう男なんです」

 

 たとえ狭き門でも、メジャー昇格のチャンスがあるなら、あきらめない。まさにアスリートとしての闘志が伝わってくる選択だ。ただし、担当記者は現状は「厳しいことに変わりがない」と続ける。

 

「彼は渡米後3年間で、フルに試合に出ていません。とくに2022年シーズンは、パイレーツで大いに期待されながら、結果を出せませんでした。4年めともなれば、メジャーの各球団も厳しく判断しますし、もしメジャー契約を勝ち取ったとしても、早々に結果を出さなければ、昨季と同じことになりかねない。そのときは、もうメジャーで活躍の場はないでしょう」

 

 横浜時代はもちろん、かつては日本代表の4番でもあった筒香。ラストチャンスをモノにできるか。

( SmartFLASH )

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