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「1着13億円」パンサラッサがサウジで世界最高賞金ゲット「一口2万5000円」の馬主が手にする金額は?
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.02.27 16:13 最終更新日:2023.02.27 16:16
2月25日(現地時間)、サウジアラビアでおこなわれた「サウジカップ」で、日本から参戦したパンサラッサ(牡6)が優勝、1着賞金1000万ドル(約13億6000万円)を獲得した。
サウジカップは2020年に創設されたレースで、1着賞金額、賞金総額(2000万ドル=約27億2000万円)は世界最高。それまで世界最高額だったドバイワールドカップの1着賞金696万ドル(約9億5000万円)、総額1200万ドル(約16億3200万円)をはるかに凌ぐことで注目を集めた。
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日本でおこなわれるレースの最高賞金は、有馬記念とジャパンカップ。1着賞金は2021年まで3億円だったが、2022年は4億円に。そして2023年には5億円となっている。ヨーロッパ最高峰とされる凱旋門賞でも、1着賞金は約4億円。サウジカップの賞金が、いかに高額かがわかる。
パンサラッサはこれまで、2022年ドバイターフ(G1)などに優勝、5億2600万円あまりの賞金を稼いでいた。ここにサウジカップの賞金を足すと18億8600万円となり、日本馬の歴代獲得賞金では、キタサンブラックを抜いて第2位となる。1位はG1を8勝したアーモンドアイで19億1526万円だが、今後の活躍によってはこれを抜き去る可能性さえ出てきた。
笑いが止まらないのは、パンサラッサの馬主だろう。所有するのは「広尾レース」というクラブ法人。いわゆる「一口馬主」だ。一口2万5000円で2000口、総額5000万円で募集されたのがパンサラッサだった。では、今回のレースで一口あたり、いくらもらえるのか。
「賞金のうち、馬主の取り分は70%。クラブ法人の手数料が5%。さらにそこから20.42%の源泉徴収が発生します。この時点で、13億6000万円は約7億円に。それを2000で割ると、一口あたり約35万円となります」(競馬ライター)
サウジカップには、パンサラッサ以外にも日本馬5頭が参戦していた。
「4着だったジオグリフも、パンサラッサと同じ一口馬主の馬です。馬主は名門のサンデーレーシングで、こちらは一口80万円の40口。4着の賞金は150万ドル(約2億円)なので、一口あたり約260万円もらえることになります。仮にジオグリフが1着だった場合は、一口あたり1800万円ほどもらえていた計算です」(前出・競馬ライター)
なんとも夢のある話だが、こちらはもっとすごい。パンサラッサに騎乗した吉田豊騎手だ。
「日本では、騎手の配分は賞金の5%ですが、サウジアラビアでは10%。吉田騎手は、このレースで1億3600万円稼いだことになります。吉田騎手は2022年の成績が17勝で、獲得賞金は5億2300万円ほど。この5%なら、約2600万円。つまり、1レースだけで5年分以上の稼ぎになったということです」(前出・競馬ライター)
オイルマネー、恐るべし――。
( SmartFLASH )