スポーツ
ダルビッシュ、ホテル前で“サイン神対応”も即座に「オークションで3万円」選手も悲しむ「転売ヤー」の現実
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.03.03 15:32 最終更新日:2023.03.03 15:36
開幕まで1週間を切ったワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。宮崎キャンプを経た日本代表「侍ジャパン」は3月3、4日の中日との強化試合に向けて、名古屋入りしている。
そんな中、ファンから熱心なサイン攻めに遭っているのが、大谷翔平と並ぶ知名度を誇るダルビッシュ有(36・パドレス)。この日も、滞在先のホテル前には彼にサインを求める人だかりができ、ダルビッシュも時間の許す限り対応していた。
【関連記事:ダルビッシュ有、激怒「二重契約」で団野村をクビに】
ファンからしてみれば、メジャーリーグに在籍するダルビッシュのサインはなかなかもらう機会がないだけに、ゲットできれば間違いなくお宝だ。ところが、である。そんな貴重なサインが、オークションサイトに複数点、出品されているのだ。しかも、ご丁寧に「宮崎キャンプでもらった」との説明書きまで添えたものもあり、こちらは3万6500円で落札されている。
このように、選手からもらったサイン入りの色紙やボールをネット上で高額転売するケースは近年、問題視されており、書いた選手本人が転売に苦言を呈することも。中日ドラゴンズの土田龍空(りゅうく)選手は2023年2月28日、自身の直筆サイン入りのユニホームグッズが、オークションサイトで転売されている様子をInstagramのストーリーに投稿。「時間を割いて書いてるのに悲しいですよね 書かなければよかった」と述べている。
2月17日付のデイリースポーツ(電子版)によると、福岡ソフトバンクホークスの和田毅投手も、同日にInstagramのストーリーで、自身の直筆サインボールがネットオークションに2万2000円で投稿されている画像とともに、「悲しいっすね...」とつぶやいたとのこと。
明らかに転売目当てと思われるファンも各キャンプ地で目撃されており、2月16日に放送された情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)では、西武の練習場を訪れたファンに取材した際、来場者の間から「どれくらいサインもらった?」「数万円分くらいかな」という会話が聞こえてくることがあった、と報じている。
こうした問題に対して、ダルビッシュ本人は「別に僕はもう、逆にその人たちがもうかるなら別にいいと思うし、その分、もっと書いたれって思っているぐらいなので」と発言。そのうえで「変にそういう人たちを避けて、本当にほしい人に届かないというよりかは、書けるだけ書いて、本当にほしい人に届いてもらったらいいな、というふうには考えてますけど」と独自のスタンスを見せている。
日本プロ野球選手会公式Twitterは2月16日、プロ野球選手のサイン転売について取り上げた「週刊女性PRIME」の記事を受けて、
《サインの転売問題は以前から選手会でも問題視する声が出ていました。一部の方の心無い行動により、ファンのみなさんとの交流が縮小してしまうことは選手の本意ではありません。 転売はもちろん、フリマサイトなどでの購入もお控えいただければと思います》
とツイート。選手がせっかく書いてくれたサインを転売する者たちのせいで、将来的にファンサービスの内容が制限されるようなことになったとしたら、彼らの責任は重い。
( SmartFLASH )