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WBC大谷の奮闘で8対1…中国惨敗も現地は冷めた反応「WBCって何?」「サッカー中国代表よりまし」
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.03.10 14:20 最終更新日:2023.03.10 14:23
3月9日におこなわれたWBC1次ラウンドの初戦。侍JAPANは中国代表と対戦し、8-1で勝利した。先発の大谷翔平が4回49球を投げ、被安打1の無失点。打撃では4打数2安打2打点と大活躍した。
中国の先発・王翔投手の力投もあり、事前の予想を裏切る渋い展開となったが、7回の牧秀悟HRを皮切りに侍打線も爆発した。
奮闘むなしく惨敗という結果になった中国ナイン。だが「無関心という一言につきると思います」と中国国内での反応を語るのは、中国在住のライター・もがき三太郎氏だ。
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「試合前、中国代表チームの監督が『白旗をあげた』報道を真っ向から否定するといった、通常なら中国の世論にいかにも火がつきそうな話題がありましたが、ネット民の反応は薄かったですね。
『日本は野球で中国チームにひそかな優越感を持っているが、われわれは何も感じない。中国人がブラジル人に卓球で優越感を持っても、ブラジル人は何とも思わないようなものだ』といった声もありました」
試合の途中経過を報じるニュースに対しても、冷淡だった。
「『10点差以上で負けなければ満足だ』『いいパフォーマンスを見せてくれればそれでいい』と冷静に見ている印象でした。最後は崩れましたが、中盤では3対1になるなど、見せ場があったためか、『サッカー中国代表よりはだいぶいい』など肯定的なコメントも多く見られましたね。
また、中国チームが19歳、20歳のピッチャーを登板させて、走者を出しながらも強豪日本チームをそこそこ抑えたことを冗談交じりに称えて、『たしかに中華U-18は本当に強い』といったコメントをする人も。
サッカーの場合、中国代表が負けるとネット上でボロクソに叩かれるのですが、そういうことがなかったのはやはり関心の薄さが要因かなと感じます」
もがき氏によると、そもそもWBCの開催自体を知らない人も多いという。
「どこの国もそうですが、自国が弱いスポーツには関心薄めな傾向がありますからね。さらに、野球だけではないですが、文革期に一部のスポーツが資本主義的なスポーツと見なされて、まともに活動できなかった時期があります。
中国政府が重視するオリンピックの種目から、野球が外れてしまったことも大きいです。『WBCって何?』という人が多い状態です。
ただ、3月10日の中国・チェコ戦で、もし中国チームが1勝できたら、いきなり論調が変わって『さあ次はオーストラリア戦だ』みたいな調子のいい話になる可能性はあります(笑)」
野球自体への関心が薄い中国で、唯一名前があがるのは、やはり大谷だ。
「日本人にクリケットで有名な選手を知っているかと聞くようなもので、中国で名前が知られる野球選手はほとんどいません。ただ、大谷については、試合中のSNSで『大谷、投げて打って疲れただろ、もう休んでくれよ』といった嘆きにも似たコメントが見られました」
3月10日は韓国戦。大谷には “休まず” 活躍してほしい。
( SmartFLASH )