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ダルビッシュ有、6回2失点の好投もパドレス逆転負けで今季3度めの「なおパ」チームが抱える攻撃面の課題

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.05.12 15:50 最終更新日:2023.05.12 15:50

ダルビッシュ有、6回2失点の好投もパドレス逆転負けで今季3度めの「なおパ」チームが抱える攻撃面の課題

対ツインズ戦ではダルビッシュは80球で降板した(写真・アフロ)

 

 サンディエゴ・パドレスダルビッシュ有が5月12日(日本時間、以下同)のミネソタ・ツインズ戦に先発登板。6イニングで被安打4、失点2の好投を見せた。

 

 2回には1死満塁のピンチから押し出しで1点を失ったものの、そこから打者2人を連続三振に斬って最少失点で切り抜けたあたりは、ダルビッシュの真骨頂。4回にはソロアーチを許したが、5回・6回はそれぞれ打者3人で終わらせ、80球でマウンドを降りた。この時点では3-2でパドレスがリードしていたが、リリーフ投手が打たれて7回に3失点し、ダルビッシュの勝利投手の権利が消滅。パドレスは逆転負けを喫した。

 

 

 ダルビッシュは好投したものの、チームが負けたことで、SNSには多数の《なおパ》の文字が躍ることに。

 

大谷翔平の活躍にもかかわらずエンゼルスが負けると、『なおエンゼルスは……』と報道されることから、『なおエ』という言葉はすっかり有名になりましたが、これはそのパドレス版です。ダルビッシュの好投が報われないケースは、これまでもさんざんありましたから、ファンもややあきれ気味のようです」(スポーツライター)

 

 ダルビッシュは今季の初登板(4月5日)のダイヤモンドバックス戦で、5イニングを投げ1失点と好投。5-1と4点のリードを保ってマウンドを降りたが、その後、リリーフが打たれてパドレスは逆転負けに。

 

 4月17日のブルワーズ戦では7イニング1失点の力投を見せたが、味方の援護がなく、負け投手となっている。

 

 ダルビッシュは今季7度の登板で、すでに3度の「なおパ」というわけだ。

 

 先発投手が6イニング以上を自責点3点以内に抑えることを「クオリティ・スタート(QS)」というが、ダルビッシュはQS率の高さでも知られている。2022年シーズン、ダルビッシュは先発30回中、25試合でQSを記録。QS率は83.3%だった。ちなみに大谷翔平の2022年のQS率は57.1%(28先発中16試合)だ。

 

 ダルビッシュが2022年にQSを記録した25試合のうち、勝ち投手となったのは、16回。負け投手になったのは4回。勝ち負けがつかなかったのは5回だった。まだシーズンは序盤だが、今季は昨季よりも「なおパ」率が高くなっているとはいえるだろう。

 

 ダルビッシュは今季、ここまで2勝2敗。防御率は3.16とまずまずの成績だが、パドレスは19勝19敗で、ナ・リーグ西地区の3位。首位ドジャースからは、すでに4ゲーム差をつけられている。

 

 パドレスに勢いがない、おもな原因は攻撃力。ここまでのチームの打率.230、総安打数287は、ナ・リーグ15球団中で最下位。総得点157は12位という状態だ。

 

「パドレスは今季、レッドソックスからザンダー・ボガーツを獲得。骨折と禁止薬物使用による出場停止で昨季全休だったフェルナンド・タティスJr.が、4月21日の試合からようやく復帰した。マニー・マチャド、フアン・ソトと合わせた4人がそろって、リーグでも屈指の強力打線です。この打線が全開となれば、ドジャース相手でも十分、勝負になるはずです」(前出・スポーツライター)

 

 現在、メジャー通算97勝のダルビッシュ。100勝に向けて、パドレス打線の援護に期待したい。

( SmartFLASH )

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