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与田・前中日監督が提言「それぞれの選手がプランを作れ」いまは最下位独走でも「歯車が合えば選手の顔が変わる」
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.05.23 15:30 最終更新日:2023.05.23 15:30
40試合を終えて、借金14でセ・リーグの最下位を独走中。あまりの低迷ぶりに「立浪監督」が毎日のようにTwitterの「スポーツ」でトレンド入りするなど、ネガティブな話題ばかりの中日ドラゴンズ。
そうしたなか、2019〜2021年に監督をつとめた与田剛氏が、いまの中日の状況について口を開く場面があった。
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5月21日、愛知県春日井署の1日警察署長として、ショッピングセンターで防犯キャンペーンに参加した与田氏は、市長やほかの警察署長らと防犯に関するトークショーを開催。
集まった一般客との質疑応答で、「いまのドラゴンズはどうしたらもっと強くなれますか?」と聞かれた与田氏は、「うーん……3時間ぐらいもらってもいいですか?」と冗談っぽく切り出すと、次のように語り出した。
「いま、非常に苦しんでますよね。借金13ですか(実際は14)。なかなか現場も試行錯誤してると思いますけども、まあ、こういうときだからこそね、選手自身、1人1人、いま自分たちが何をしたいのか。どういうプレイをしたいのか――ただ『勝ちたいです』とか『打ちたいです』、これは子供が言う意見ですから。
もっと具体的に自分がどういう選手になりたいのか。この残る試合を……約100試合まだ残ってますけど、それぞれの選手がプランを作ること。監督、コーチがやることも大事だと思いますけど、やっぱり選手が主役ですから、選手がプランを作ること。
そして試合に臨んで、うまくいかなくても自分で作ったプランですから、絶対忘れないはずなんですね。そういう戦い方を残り試合でやっていけば、必ず次につながっていくんじゃないかなと。
ホント主役は選手ですから、選手が自分で考えて、それをサポートするという形がね、理想だというふうに感じてます」
そこまで答えたあと、お客から「じゃあ、いまは我慢ですか?」と聞かれると、
「これはもう、勝ち負けはどうしても出てしまうんですけども、そうすると選手の顔が変わると思います。いろんな意味でね。ホントに監督、コーチも一生懸命やってるのは手に取るようにわかりますから、歯車がちょっと合えば。応援してください」
と、熱っぽく持論を展開した。
2022年シーズン中、立浪監督が京田陽太内野手を2軍へ強制送還した際、報道陣に残した「戦う顔をしていない」という発言を引き合いに、不甲斐ないプレーをすると、たびたびイジられる中日ナイン。
本人に他意はなかったかもしれないが、「そうすると選手の顔が変わると思います」という与田前監督の言葉が意味深に聞こえてしまうほど、中日ファンたちのストレスは根深い。
( SmartFLASH )