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吉田正尚 鯖江の怪童を開花させた「室伏塾」と「モデル妻の手羽先餃子」現地では「新人王当確」と大絶賛

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.06.08 06:00 最終更新日:2023.06.08 06:00

吉田正尚 鯖江の怪童を開花させた「室伏塾」と「モデル妻の手羽先餃子」現地では「新人王当確」と大絶賛

 

 吉田正尚(まさたか)の勢いが止まらない。日本時間6月7日現在、吉田は53試合に出場し、7本塁打、33打点。名門ボストン・レッドソックスの主軸として、期待以上の成績を残している。

 

「現地では、この活躍が続けば新人王は確実といわれています。5年総額126億円という巨大契約でしたが、目の肥えた地元ファンは“お買い得”と大絶賛です」(現地紙記者)

 

 

 3割1分9厘の打率は、堂々のア・リーグ2位だ。

 

「彼は一喜一憂しないのが強みです。その理由を聞いたら『よくても反省。悪ければ改善するだけ』ということでした。コーラ監督も『マサタカのすばらしいところは、打てなかったときの態度だ。ベンチに帰ってくるときも上を向いている。すべてをポジティブに考えられる』と語っていました。誰よりも練習してきたという自負があるので、前向きなんです」(同前)

 

 2017年1月、すでにオリックスの主軸へと成長していた吉田は、高みを目指し、新たな試みにチャレンジした。

 

「体幹の強化が必要だと感じた吉田は、室伏広治さんに教えを請うため、ダメ元で手紙を送ったんです。すると快く引き受けてくれたそうです。室伏さんは五輪の金メダリストであり、東京医科歯科大の教授でもある。実践をまじえ、感覚的にも理論的にも、肉体改造のコツを“伝授”してくれたそうです」(スポーツ紙記者)

 

 その結果、オリックスを日本一に導き、WBCでも日本の四番として大活躍した。

 

 そんな吉田が野球を始めたのは小学1年生。地元・福井県にある麻生津(あそうづ)ヤンキースでのことだった。小谷誠二監督が振り返る。

 

「当時から、正尚の前にランナーを置けば返してくれるやろ、という気持ちは誰もが持っていました。特別、足が速かったわけでも、肩が強かったわけでもない。でも、打撃は長い時間練習していました。『もうやめよう』と言っても、『あと少し』と言いながらやっていましたね。しかも練習が終わり家に帰っても、素振りをしていたようです。このころからフルスイングでした」

 

 チーム練習後は、バッティングセンターで打ち込んだ。

 

「よく来ていました。けど体は小さかったし、目立つ子ではなかったです。でも監督の指導がよかったのか、どんどん伸びていきました」(北陸バッティングの中嶋登亀雄さん)

 

 中学時代は鯖江ボーイズに所属。ここで“小さな怪童”として頭角を現わした。

 

「体験入部に60人くらい来るんですが、打撃がすごかった。背が低いのにガッチリしていて、とにかくバットが振れていました。入部当時は安打製造機でしたが、中2からは飛距離も出てきて、中3のころにはフェンスを越えて、道路を走る車に何度も当てていました。『ホームランを打ちたい』と、つねにフルスイング。こちらも、『小さくまとまるな』と言い聞かせました」(鯖江ボーイズの佐々木昭弘監督)

 

 オリックス時代の愛称「マッチョマン」は、レッドソックスでも変わらない。だが以前は、食が細かったという。これを克服してくれたのが、元モデルで、管理栄養士の資格を持つ美人妻・ゆり香さんだと、本誌が過去におこなったインタビューで明らかにしている。

 

「自宅で夕食が取れるときは、朝に体調を妻に相談すると、それに合った食事を作ってくれます。疲れが取れないときや、遠征が続いたときはビタミン系を多くするとか、消化にいいものとか、すごく考えて作ってくれます。なんでも美味しいですが、いちばんのお気に入りは、手羽先に餃子の餡を詰めた手羽先餃子。にんにくが利いた料理が好きなので、夏場でも好調を維持できるのは妻のおかげです」

 

 この先“手羽先ホームラン”に期待だ。

( 週刊FLASH 2023年6月20日号 )

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