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ボルト引退でサッカー「ドルトムント」入団の可能性
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2017.08.17 11:00 最終更新日:2017.08.17 11:06
王者ウサイン・ボルトの引退試合はあまりにも衝撃的だった。
ボルトは世界陸上ロンドン大会に出場し、2017年8月12日に現役ラストランとなる400mリレーに臨んだ。かねてから今大会での引退を表明していただけに、世界の注目を浴びていた。
レース開始後、ボルトが代表を務めるジャマイカチームは3番手でアンカーのボルトへバトンを渡したが、その直後に足がつったような仕草を見せ走行不能に。ボルトはその場で、うつ伏せになり顔を手で覆った。ラストランは途中棄権となった。
8月5日の男子100mでも3位に終わっており、有終の美を飾ることはできなかったが、競技生活で通算獲得したメダルはオリンピックで金8個、世界陸上で金11個と、前人未踏である。
偉大な記録を残して、トラックを去ったボルトだが、引退後はかねて熱望していたサッカー界、それも香川真司(28)が在籍するドイツの強豪・ドルトムントへの入団が噂されている。
「ある専門誌で『すでに彼ら(ドルトムント)と約束をしている。俺にはその資格が十分ある』と答えている。またボルトは、シューズをプーマ社と契約していて、ドルトムントのユニホームもプーマ社。そのあたりも、憶測の後押しとなっている。ドルトムントのエース、オバメヤンはサッカー界でトップの俊足。もしボルトと組めば、速さを抑えることは不可能に近い。ただ、いくら速くても技術は素人。実現性は低いだろう」(サッカーライター)
英紙『デイリースター』は8月2日に、ボルトに対して12球団から入団テストのオファーがあったと伝えている。
ボルトのエージェントであるリッキー・スミス氏は世界中のクラブから誘われていることを明かし、「彼には数え切れないほどのチャンスがあり、次のステージへの準備に取りかかっているところだ」と話す。
さらに、「ボルトはいつもサッカーがプレイしたいと話しており、クラブがそれに応えた形だ。名前は明かしたくないけれど、プーマのCEOと結びつきが強く、ドルトムントのオファーを受ける可能性が高い」としている。
同じく英紙『ザ・サン』も「今まで、サッカーがプレーしたいと言い続けてきた。なぜって、サッカーなら僕はうまくいきそうな気がするんだ」とボルトの言葉を紹介し、プロサッカー選手への転向について報じている。
関係者や本人の報道を見る限り、ボルトがプロサッカー選手としてキャリアを築こうとしているのは確かなようである。
オリンピック選手が引退後、自身の身体能力を生かしてまったく違った競技にプロとしてチャレンジする。実は、バスケットボールの神様マイケルジョーダンが、1994年に野球のメジャーリーグへ挑戦した前例がある。
当時NBAリーグで3連覇を成し遂げていたジョーダン。父親を亡くしたことが引退の一つのきっかけとされているが、メジャーリーグへの挑戦も、この他界した父との夢を叶えるためだったという。
マイナーリーグでプレーし、残念ながらメジャー昇格は叶わなかったが、この挑戦は彼の伝説の一部として多くの人の記憶に残っている。ジョーダンはその後NBAに復帰し、もといたシカゴ・ブルズでプレーしている。
ラストランから一夜明けた引退会見では、陸上復帰に関して明確に否定したボルト。これからはプロのサッカー選手として第一線で活躍する姿を、世界中が楽しみにしている。