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大谷翔平、球宴出場決定も「両リーグ最多得票」ならず 専門家が語る“44万票差”アクーニャのスター性

スポーツ 投稿日:2023.06.23 21:30FLASH編集部

大谷翔平、球宴出場決定も「両リーグ最多得票」ならず 専門家が語る“44万票差”アクーニャのスター性

2022年のオールスター戦で、先発出場した大谷翔平(写真・USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 

 6月22日(日本時間23日)、エンゼルス大谷翔平(28)がオールスターゲーム(7月11日、シアトル)の1次ファン投票で、ア・リーグ全部門(投手以外の部門)で264万6307票のリーグ最多得票を獲得した。一方のナ・リーグでは、ブレーブスのロナルド・アクーニャ・ジュニア(25)が、308万2600票の最多得票を獲得した。

 

「大谷が得票数で負けたのは、所属チームの実力差が関係しているのではないでしょうか」

 

 こう語るのは、スポーツジャーナリストでメジャーリーグアナリストの福島良一氏だ。

 

 

「大谷の所属するエンゼルスは、2014年以降、プレーオフから離れていたのに対し、アクーニャの所属するブレーブスは、2018年から5年連続地区優勝を果たし、2021年にはワールドシリーズ優勝も果たしました。ブレーブスは現在、リーグ首位を走っています。こうしたチームの実力の差が、得票数に大きく影響しているのでしょう」

 

 現地でもスター選手である大谷翔平と、およそ44万票の差をつけたアクーニャとは、何者なのか。

 

「アクーニャは2018年にメジャーデビューしてから、ホームランと盗塁で活躍し続けてきました。いわば、アメリカ人好みのパワーとスピードを兼ね備えた選手です。2019年には、2年めにして早くも盗塁王に選ばれました。2021年には、右膝の前十字靭帯断裂という大怪我を負いましたが、今期は完全復活を遂げ、メジャーでまだ4人しか達成していない『40ホームラン40盗塁』を達成する勢いです。この完全復活というストーリー性、スター性も、得票数に影響していると思います。

 

 ただし、大谷がアクーニャに投票数で負けたからといって、単純に大谷がアクーニャに選手として劣っている、とは言えません。そもそも、ほかのリーグとの比較は難しく、それぞれのリーグでトップの得票数であったことが重要であり、価値あることだと思います」(福島氏)

 

 スポーツ紙の記者は、大谷の投票数が伸び悩んだ、別の理由を指摘する。

 

「理由のひとつは、日本人にあると思います。オールスターゲームの投票は、1メールアドレスごとに1日5回、両リーグごとに投手以外の9選手に投票できます。もちろん日本からも投票できますが、毎日、コンスタントに投票し続けるのは、かなりたいへんです。また『誰かしら、大谷に投票するだろう』と考えて、投票をさぼってしまう日本人も多いようです。この“甘え”の蓄積が、アクーニャとの差になってしまったのかもしれません」

 

 大谷は今回の1次ファン投票で、オールスターゲームのスタメン出場が決まった。ア・リーグと日本人の期待が、その肩にかかっている。

( SmartFLASH )

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