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早実・清宮幸太郎の“大物な”言動は父の教育
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2015.07.30 06:00 最終更新日:2016.02.19 16:51
高校野球発祥100年にあたる今年、新たな怪物が誕生した。清宮幸太郎、16歳。184センチ、97キロの立派な体躯、父はラグビー界のスター・清宮克幸ヤマハ発動機監督(48)。
憧れの選手はメジャーNo.1のヒール、ヤンキースのA・ロッド。1年生にして名門・早稲田実業の3番を打つ清宮を見ようと、西東京大会には連日満員の観客が押し寄せた。
「もっともっと入ってもらっていいです。注目されていると思うと気持ちいいっす」。1万3000人が集まった準々決勝の八王子高戦後にそう言ってのけるから並の16歳ではない。
ポテンヒット1本に終わった初戦の東大和戦後には「いつもは狙った球でなくても打てますけど。調子がおかしかったっすね」。サヨナラ勝ちした日野高戦後には「ずっとヒヤヒヤでした。まあ、高校野球らしくて楽しかったです」と大物感たっぷりなのだ。
こうしたコメントは、父・克幸さんの影響なのだという。
「克幸氏は、幸太郎が小学校で野球を始めて以来、全打席をビデオに収めてきた。それを試合後に2人で観て、打てた理由、打てなかった理由を自分の言葉でストレートに話す教育をしてきた。また、下級生だからといって、先輩に気を遣っておとなしくしている必要はない、と小さいときから言い聞かせている。素直すぎる物言いは、その結果だ」(スポーツライター)
準決勝・日大三高戦を前に「自分たちの野球をすれば負ける相手はいないと思います。プロ野球のオールスター戦の感想は「(西武の)秋山さんのホームランにはびっくりしました。話題になるだけはありますね」。試合の自己採点を聞かれ「また、それですか(笑)」。上から目線な受け答えに報道陣は苦笑いだったが、本人に悪気はまったくない。
「中2の冬に腰を疲労骨折したことがありましたが、大会ではベンチに入れました。そのときは道具を整理したり、雑用係を率先してやっていました」(調布シニア時代の安羅岡一樹監督)
ただのビッグマウスではなく、素直でまじめなスターなのだ。まだ1年生。清宮の伝説は続く。
(週刊FLASH 2015年8月11日号)