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大関確実! 豊昇龍の恩師が語っていた朝青龍との共通点「土俵に入ると雰囲気がガラリ」…当時は遠距離恋愛中の彼女も
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.07.24 15:05 最終更新日:2023.07.24 15:06
大相撲名古屋場所で初優勝を果たし、大関昇進を確実にした豊昇龍。一夜明けた7月24日、名古屋市内の部屋宿舎で会見にのぞみ、「優勝できたのがまだ信じられない。この先まだ番付(横綱)があるので、そこに向けて一生懸命稽古して、上まで行きたい」と、横綱への意欲を明かした。
また、23日夜に、叔父である元横綱・朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏とビデオ通話したといい、「『よくやった』と言われた。おじさんが泣いているところは初めて見た。(叔父さんに)少しは近づいたかなとは思うけど、まだまだ自分と比べる人じゃない」と、偉大な叔父に一歩近づいた喜びを口にした。
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豊昇龍は、1999年、モンゴル・ウランバートルで生まれた24歳。朝青龍は、父の弟にあたる。持って生まれた運動神経のよさから、レスリング選手として柏日体高校(現・日体大柏高校)からスカウトされ、来日した。
しかし、高校1年生のときに両国国技館で大相撲を見学したことをきっかけに、相撲への転向を決意。瞬く間に成長して、高校相撲界で好成績をあげた。
本誌は、豊昇龍(=スガラグチャー・ビャンバスレン)が、角界入りする直前の2017年11月、当時の柏日体高校相撲部監督の中村智昭氏に話を聞いている。
「身体能力の高さもありますが、とにかく『負けたくない』という気持ちが強い。ビャンバーの強さの源はここにあると思います」
高校相撲の全国大会ともなれば、幼少期から相撲に励んできたエリートたちが全国から集結し、ハイレベルな戦いが繰り広げられる。そのなかで、相撲歴わずか2年のビャンバーは、高校3年生でインターハイ準優勝、国体(少年の部)3位という実績を残した。
「アスリートとしての能力はすごい。野球なんてやったことはないはずですが、少し教えただけで、もうパカーンと打ってました。“地頭” もいいんでしょう。数学なんかはテストでかなりいい点を取っています。
(叔父・朝青龍と)なんといっても似ているのは、あの目つきでしょうね。土俵に入るとガラッと変わり、ちょっと近寄りがたい雰囲気さえあります。それがいい部分でもあり弱点でもありますね。気持ちが入りすぎて周りが見えなくなって、コロッと負けることもあります」(中村監督)
そして、叔父さんとの共通点はほかにも。
「同級生と比べると少し幼いかなと思う部分もあります。短気ですしね。しかし、ふざけていても、なんだか憎めない。朝青龍さんもそうだったと思うんですが、やっぱり似てるんでしょう。もちろん女のコも好きですよ(笑)」
当時の取材では、故郷に遠距離恋愛中の彼女がいるという話まで、飛び出している――。
相撲協会は、26日に臨時理事会を開催し、「大関・豊昇龍」が正式に誕生する。モンゴル出身力士としては、先場所後に昇進した霧島に続き7人めの大関だ。これまで6人の大関のうち、霧島を除いて、全員が横綱に昇進している。
( SmartFLASH )