スポーツ
熱波の高校野球で「熱中症」多発…松井秀喜の「2部制」提案に集まる賛同、高野連の見解は?
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.07.27 16:09 最終更新日:2023.07.27 16:15
異常な熱波のなか、各地で「第105回全国高校野球」の地区大会がおこなわれている。しかし、「熱中症」と疑われる事例で試合が中断する事態が相次いでいる。
「選手もそうですが、グランドに立ちっぱなしの審判への影響が深刻です。7月26日の神奈川大会決勝、慶應義塾対横浜の試合では、8回に主審の足がつり、他の審判に支えられながら控室に戻りました。典型的な熱中症の症状です。
【関連記事:花よりも花を咲かせる土になれ…高校野球「勝つための金言集」】
その後、一塁塁審が主審を務め、一塁には控えの審判が入りました。7月16日の試合でも主審が暑さによる体調不良を訴え、試合が中断しました」(スポーツライター)
年々、夏の気温は上昇傾向にある。都心では7月の猛暑日(35度以上)が8日になり(26日現在)、最多記録を更新中だ。各学校とも、直射日光の影響をなるべく受けないように白色の帽子やスパイクに変更するなど対策に乗り出している。
日本高等学校野球連盟に暑さ対策を聞くと、「5回終了時に10分間のクーリングタイムを導入して、登録選手数を現行の18選手から20選手に増員します」との回答があった。
こうしたなか、元プロ野球選手の松井秀喜(49)が、7月25日のスポーツ報知で提言した「改革案」に注目が集まっている。
《夏の甲子園は前半、後半のような2部制にすれば負担は軽減されるのではと感じますが、それも難しいのでしょうかね? そうすれば阪神も途中で一度、帰って来られますし、死のロードもなくなります。夏休みいっぱいを使って、甲子園大会をやってもいいのではとも思います》
高野連に「松井提言」のことを聞くと、「2部制については、今後、検討していきたいと考えています。今夏の大会での導入はありません」と、将来的な改革案のひとつとして議題にあげるようだ。
「観客の入れ替えや阪神球団との交渉などがあり、実現には山あり谷ありだと思います。選手や応援団の交通費・宿泊費の問題も考えなければいけませんし」と前出・スポーツライターも指摘するが、実現すれば、選手の負担が大きく減ることは間違いない。
この「松井提言」に、SNSやニュースのコメント欄では「ぜひ実現を」と賛同の声が広がっている。球児の健康のためにも、早急な改革が求められる。
( SmartFLASH )