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大谷翔平が「40号」最速到達 ドラフト同期が語った「一球」の勝負「投手心理を打撃に活かしている」

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.08.04 21:00 最終更新日:2023.08.04 21:00

大谷翔平が「40号」最速到達 ドラフト同期が語った「一球」の勝負「投手心理を打撃に活かしている」

ライトスタンドへ一直線に突き刺さる大谷の40号(写真・共同通信)

 

 大谷翔平が、日本時間8月4日、ついに40号本塁打を放った。マリナーズ戦の8回1死の第4打席で、弾丸ライナーを右翼スタンドに叩き込んだ。40本到達は両リーグ通じて最速だ。

 

 前日の3日には、7月のア・リーグ月間MVPを獲得。今季2度めで、2カ月連続の受賞。通算4度めの受賞は、日本人選手最多を更新した。

 

 大谷は2012年、ドラフト1位で日ハムに入団。後に、この年は“豊作年”と呼ばれるようになった。その多くが、現在もプロの世界で活躍し続けているからだ。

 

 

 1位指名は大谷を筆頭に、藤浪晋太郎(29)が阪神、一浪の末、菅野智之(33)が巨人、そして東浜巨(なお・33)がソフトバンク入り。2位でも小川泰弘(33)がヤクルト、鈴木誠也(29)が広島、則本昴大(たかひろ・32)が楽天に入団した。しかも、大谷、藤浪、鈴木の3人がメジャーで活躍しているとなれば、まさに“当たり年”だった。

 

 メジャーで異次元の活躍を見せる大谷に関して、ドラフト同期の選手はどう見ているのか。チームで先発ローテーションを担う、東浜に話を聞いた。

 

「ドラフト当時、大谷選手はニュースで見るくらいでしたが、160km/hを投げたというのも知っていました。ただ、メジャー1本で行くと思ったので、日ハムさんが指名したときは正直、ビックリしましたね。高校時代の彼の印象は『ザ・ピッチャー』。打者としての映像はあまり見ていなくて、160km/hの印象が強すぎました」

 

 大谷との対戦のなかで、もっとも印象に残っている一球があるという。

 

「たしか2016年の、5月か6月の試合でした。彼はDHで5番。この試合は自分の調子がよく、5回まで0点に押さえていました。で、6回の先頭打者が大谷選手だったんです。緩いカーブを投げましたが、それを、もののみごとに左中間に放り込まれました。後日、話を聞いたら、そろそろ初球に緩いカーブが来るだろうと、ヤマを張っていたというんです。緩いボールを待って、打つという打者はなかなかいません。僕は緩いカーブを投げて、安打はあっても本塁打にされた記憶がなくて。遅いボールを長打にするのは難しいのに、完璧に左中間に打たれたんで、どえらい選手だな、と思いました。二刀流なので、投手心理を打撃に生かしているんでしょうね」

 

 時間をかけて話したことはないというので、「対談はどうですか?」と聞くと……。

 

「緊張してしゃべれないと思いますよ(笑)。彼の二刀流の活躍は、才能云々という尺度では測れないというか、異次元ですね。普通に投げて、打って、僕らは漫画を見ているような感じですよ。声をかけるとしたら、『ケガをしないように』くらいじゃないですか(笑)。僕なんかが何か期待するなんて、おこがましいですね。もう親心みたいな感じです。大谷というのは、僕らからしてもそういう存在なんです。あれだけストイックに、持続してやっていけるだけの、何が彼を突き動かしているのか。そこは聞きたいと思いますけど」

 

 極限の心理戦を展開してきた、同期にしか分からない、大谷のすごさもあるのだろう。

 

 大谷翔平が、日本時間8月4日、ついに40号本塁打を放った。マリナーズ戦の8回1死の第4打席で、弾丸ライナーを右翼スタンドに叩き込んだ。40本到達は両リーグ通じて最速だ。

 

 前日の3日には、7月のア・リーグ月間MVPを獲得。今季2度めで、2カ月連続の受賞。通算4度めの受賞は、日本人選手最多を更新した。

 

 大谷は2012年、ドラフト1位で日ハムに入団。後に、この年は“豊作年”と呼ばれるようになった。その多くが、現在もプロの世界で活躍し続けているからだ。

 

 1位指名は大谷を筆頭に、藤浪晋太郎(29)が阪神、一浪の末、菅野智之(33)が巨人、そして東浜巨(なお・33)がソフトバンク入り。2位でも小川泰弘(33)がヤクルト、鈴木誠也(29)が広島、則本昴大(たかひろ・32)が楽天に入団した。しかも、大谷、藤浪、鈴木の3人がメジャーで活躍しているとなれば、まさに“当たり年”だった。

 

 メジャーで異次元の活躍を見せる大谷に関して、ドラフト同期の選手はどう見ているのか。チームで先発ローテーションを担う、東浜に話を聞いた。

 

「ドラフト当時、大谷選手はニュースで見るくらいでしたが、160km/hを投げたというのも知っていました。ただ、メジャー1本で行くと思ったので、日ハムさんが指名したときは正直、ビックリしましたね。高校時代の彼の印象は『ザ・ピッチャー』。打者としての映像はあまり見ていなくて、160km/hの印象が強すぎました」

 

 大谷との対戦のなかで、もっとも印象に残っている一球があるという。

 

「たしか2016年の、5月か6月の試合でした。彼はDHで5番。この試合は自分の調子がよく、5回まで0点に押さえていました。で、6回の先頭打者が大谷選手だったんです。緩いカーブを投げましたが、それを、もののみごとに左中間に放り込まれました。後日、話を聞いたら、そろそろ初球に緩いカーブが来るだろうと、ヤマを張っていたというんです。緩いボールを待って、打つという打者はなかなかいません。僕は緩いカーブを投げて、安打はあっても本塁打にされた記憶がなくて。遅いボールを長打にするのは難しいのに、完璧に左中間に打たれたんで、どえらい選手だな、と思いました。二刀流なので、投手心理を打撃に生かしているんでしょうね」

 

 時間をかけて話したことはないというので、「対談はどうですか?」と聞くと……。

 

「緊張してしゃべれないと思いますよ(笑)。彼の二刀流の活躍は、才能云々という尺度では測れないというか、異次元ですね。普通に投げて、打って、僕らは漫画を見ているような感じですよ。声をかけるとしたら、『ケガをしないように』くらいじゃないですか(笑)。僕なんかが何か期待するなんて、おこがましいですね。もう親心みたいな感じです。大谷というのは、僕らからしてもそういう存在なんです。あれだけストイックに、持続してやっていけるだけの、何が彼を突き動かしているのか。そこは聞きたいと思いますけど」

 

 極限の心理戦を展開してきた、同期にしか分からない、大谷のすごさもあるのだろう。

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