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【甲子園準決勝】仙台育英の決勝点を生んだ審判の判定に集まる疑問「なぜリクエストを導入しない?」
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.08.22 20:15 最終更新日:2023.08.22 20:15
8月21日の、夏の甲子園準決勝でのワンシーンが波紋を呼んでいる。仙台育英(宮城)と神村学園(鹿児島)の一戦での、3回の仙台育英の攻撃時、3塁からの山田脩也選手によるホームインだ。
「山田選手がホームインする際、神村学園のキャッチャーはボールをキャッチし、しっかりとスライディングする選手にタッチしていたようにみえたのですが……判定はセーフ。仙台育英の勝ち越し点となりました。これで流れをつかんだのか、仙台育英が勝利し、決勝へ。
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しかし、この判定に疑問を呈する声も、この試合の視聴者には多いようです。現在は、テレビでのこのときの映像が切り抜かれる形でSNSで拡散され、なかには『誤審だったのではないか』とする声まで出ています」(スポーツ担当記者)
こうした“疑惑”が指摘される背景には、高校野球が抱える特性があるともいわれる。スポーツ担当記者が続ける。
「甲子園の審判は、みな、わずかな謝礼と移動費だけで、ほぼボランティアで審判を務めているそうです。ボランティアだから審判の能力が低いということはありませんが、プロのように『審判員』の資格を持った人間が務めるべき、という意見は、以前から根強くあります。
さらに、甲子園にはプロ野球と違い『リクエスト制度』がありません。リクエスト制度は、試合中のプレーで不服がある場合、ビデオ映像で再検証をする制度。プロ野球では多く使われていますが、甲子園にはそうした制度がないので、一度、判定が出てしまうと、それを覆すことができないのです」
実際、甲子園の審判システムについて、これを機に見直すべきだとする声があがっている。
《誤審のせいで3年間の努力が無駄になっちゃうならビデオ判定ほしい…》
《なぜリクエストを導入しないん? 回数制限すればそんなに時間取られないだろうし、プロでもやってる事なんだからできないはずないんだよなぁ》
《あれアウトでも審判視点だとセーフに見えることあるんよな 高野連もせめて甲子園くらいはビデオ判定の導入考えてもいいと思う》
甲子園は8月23日に決勝を迎える。戦うのは、仙台育英と慶応高校。両校とも、これまで破ってきた他チームの分まで、全力を尽くして戦ってほしい。
( SmartFLASH )