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新庄剛志、監督就任以降、岡田監督の “考え” をメモしまくり…本人が明かした「練習の重要性に目覚めた」きっかけとは
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.09.17 16:00 最終更新日:2023.09.17 16:00
阪神タイガースが、9月14日、18年ぶりにセ・リーグ優勝を果たしました。
同日、日本ハム・新庄剛志監督は、古巣の阪神時代の先輩・岡田彰布監督について、「よく岡田さんの采配とか野球に対する考え方、代走の使い方とか、ずっと勉強しながらメモっていた」と、自身の監督就任以来、大いに参考にしていることを明かしていました。
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新庄監督が、阪神での現役時代から先輩の意見を参考にしていたことを、筆者は以前、ご本人からお聞きしています。
新庄「新人の頃、俺がレギュラーを取れた年があって、そのシーズン終わりに和田豊さんに相談したの。『オフの過ごし方がわからない』って。
そしたら和田さんが『剛志、トレーニングをやりたくないのにやっても身につかないから、野球がやりたくなったら自主トレを開始しなさい』と言われて。『わかりました』って。
それで気づいたら、キャンプの3日前までイタリアで旅行してたの(笑)。そこから3日間走ってキャンプインしたんだけど……阪神タイガースはマラソン大会があるんだけど、そこで断トツ1位。
でも、その年は練習してなかったから、シーズンに入って調子はよくなかった。そこから練習するように変わったね」
こうした経験から練習の大切さに気づいた新庄さんですが、毎年シーズン前になると、恐怖を感じていたと言います。
新庄「俺は毎年レギュラーを取ることを考えてるわけ。だけど、毎年ドラフトですごい選手が入ってくる。だから、やっぱり怖かった。
だって、松井(秀喜)君レベルが入って来たらレギュラーを取られるわけだから。でも『今年のドラフトのメンバーは大丈夫かな』という年は、自分にも甘えがあって努力しない年もあったね」
エンターテインメント性が強い印象の新庄さんですが、「実は新庄は陰でめちゃくちゃ練習していた」と、新庄さんの周りの人たちからよく耳にします。
新庄「俺は『練習した』と思ってないのね。プロ野球界でレギュラーを取って生き残るためには、必ずしないといけないと思ってた。当たり前のことだから。
プロ野球選手になって、お金が入るから、普通は飲みに行ったり遊びに行ったりしたいよね。でも、俺は遊びに行きたいとは思わなかった。みんなが遊びに行ったら『ありがとうございます』と心の中で思ってた。
とにかく早くレギュラーを取って、お金を稼ぎたかった。現役中に必死でやれば、終わった後に楽な人生を送れる。『楽』っていう字は『楽しい』じゃん。とにかく『楽』をつかみたかったの」
言葉どおり、現役中に頑張ったお陰で、現在は監督として日本ハムを率いている新庄さん。来季の日本シリーズは、岡田・阪神タイガースvs.新庄・日本ハムファイターズの先輩・後輩対決を期待してしまいます。
1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退しライターに転身。しかし2021年に芸人に復帰し現在は芸人とライターの二足のわらじで活動している。
( SmartFLASH )