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那須川天心、ボクシング転向2戦め圧勝も…「KOできない壁」を元日本王者が指摘「天心が遊びすぎに見える」
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.09.19 18:16 最終更新日:2023.09.19 18:25
9月18日、キックボクシングの “神童” 那須川天心(帝拳)が、4月8日のデビュー戦以来となるボクシング転向2戦めに臨み、メキシコ・バンタム級王者のルイス・グスマンに8回判定勝ちで勝利をおさめた。
B級(6回戦)デビューとなった前回の試合では、日本バンタム級2位の与那覇勇気(真正)に6回判定勝ちした那須川。本来であれば、B級で2勝しないと、8回戦以上で試合をするA級ライセンスに切り替えられないが、前回の試合内容が評価され、デビュー2試合めにして飛び級での8回戦試合となった。
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前回の試合でダウンを奪いながらもKOできなかった反省を踏まえて、今回は試合前から「殴りにいく」と公言していた天心。第1ラウンドに早くもカウンターの左ストレートでダウンを奪い、7回にもダウンを奪うなど、KO狙いで終始優勢に攻め続けて圧勝した。
試合中にはステップワークで客席を沸かせる遊び心も見せたが、目標としていたKO勝ちをおさめることはできなかった。
今回の試合は「Prime Video Presents Live Boxing5」としてamazonプライムビデオで配信されたが、思わぬところで話題になってしまったのが、リングサイドで観戦していた那須川天心の父・弘幸さんだ。
試合後の天心が客席のほうを見た瞬間、カメラに抜かれた弘幸さんは天心に向けて中指を突き立てたのだ。この一瞬のシーンを見逃さなかった視聴者からは、批判に加え、擁護する声も寄せられている。
《いま天心パパ、中指立ててなかった?笑》
《天心パパ、世界配信されているのに中指はまずいやろ》
《天心パパが叩かれる意味が分からん セコンドじゃないし、ただの父親として観戦してて、試合内容に納得できなかったぞって意味で中指立てただけやん》
天心がKOできなかったことや、議論を呼んだ弘幸さんの行為に対して、昨今、格闘技から社会問題までぶった斬る論客として人気上昇中の元日本スーパーライト級王者・細川バレンタイン氏も自身のYouTubeで言及。
弘幸氏の誘いでVIP席で試合を観ていたという細川氏は、天心のボクシングは基本的に「相手の隙を探すボクシング」だとし、井上尚弥のように相手のガードの上から殴って隙をつくることができれば、もっとパンチを打てる範囲が増え、KOも狙えると持論を展開。
その上で、弘幸さんの行為に対して聞かれると、「ちょっと悪い言い方をすると、天心が遊びすぎに見えるんだよ。(中略)天心は(相手にパンチを)効かせようと思ってるんだけど、結果的に効けばいいかな、みたいに見えたのよ」と分析。
それでもいいし、倒すことが絶対だとは思わないとしながらも、「ただ、彼は公言してたわけじゃん。『倒しにいきます、終わらせにいきますよ』と。そういうことを言うんであれば、パフォーマンスするのも、もうちょっと(相手を)弱らせてからじゃないと説得力がないし、そういうこと言ってあのパフォーマンスだと、やっぱりちょっと遊びすぎなのかなって。だから、お父さんはちょっとそういうふうなことを思ったのかもしれないな」と分析、弘幸氏の行為にも理解を示した。
KOできなかったとはいえ、メキシコの王者相手に圧勝した天心が、着実に進化ぶりを見せつけたのは紛れもない事実。なんだかんだ話題になるのも、その強さゆえなのは間違いない。
( SmartFLASH )