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嘉風「網膜剝離」で左目を2度手術していた
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2017.09.19 11:00 最終更新日:2017.09.19 11:00
「30歳を過ぎたころ、妻から言われた言葉で目が醒めたんです」
今でこそ三役・三賞の常連である嘉風(35)だが、以前は前頭下位から上位を行ったり来たりの存在。
「あなたが勝ったあの人が三役になって、なんであなたはなれないのって。自分は幕内にいられればいいと満足していたんです」
心機一転、取り組んだのが肉体改造。トレーナーと契約し、食生活も変えた。32歳で新三役、2016年1月の新関脇は33歳のとき。
「以前は大きな相手と当たるのが怖かった。把瑠都とか栃ノ心とか、電話ボックスと戦っているようなもんです(笑)。でもトレーニングをしてからはそれがなくなりました」
どんな相手でも真っ向勝負。闘志溢れる相撲で、勝っても負けても場内を沸かせる。そのスタイルゆえに、顔の怪我は多い。
「自分も顔から当たりたくはないんだけど、これしかできないから。左目は視力が0.02しかない。見えないから怖くはないんです」
左目は網膜剝離で2度の手術を受けている。
「じつは、もう勝敗にこだわりはない。一番一番いつやめてもいいという覚悟でやってますから。自分の理想とする相撲が取れなくなったら、それが引き際だと思います」
よしかぜ
1982年3月19日生まれ 大分県出身 177cm145kg 尾車部屋 日体大3年時にアマチュア横綱獲得。2004年1月場所で初土俵。三賞を9回受賞し、金星6個。最高位は東関脇
(週刊FLASH 2017年9月12日号)