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イチローが否定した新「敬遠ルール」効果はたった14秒?

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2017.09.23 11:00 最終更新日:2017.09.23 11:00

イチローが否定した新「敬遠ルール」効果はたった14秒?

写真:AP/AFLO

 

 メジャーリーグで2017年3月から導入された、敬遠に関する新ルールが話題になっている。

 

 9月19日、マリーンズ対メッツ戦に登場したイチローが新制度による敬遠を初体験。日米通算24年連続敬遠という新記録となった。

 

 イチローは、新ルールの敬遠に対して、「面白くない。戻さないとダメでしょう。空気感があるでしょ、4球の間に」と否定的な意見を述べている。

 

 イチローが否定した新ルールの敬遠は、監督が申告した時点で敬遠が認められ、すぐにバッターが出塁するというもの。ボールをわざわざ4回投げる必要がなくなったのだ。

 

「MLB.com」によれば、2016年のシーズンに15回以上敬遠された選手は6名のみ。イチローもその中の1人だ。

 

 なぜ、このような大胆なルール改正が行われたのか。

 

 メジャーリーグのコミッショナーであるロブ・マンフレッド氏は、2017年3月にスポーツ番組「ザ・リッチ・アイゼン・ショウ」にて敬遠の新ルールについて語っている。

 

 マンフレッド氏によれば、主な目的は「試合時間短縮のため」だという。ちなみに、2016年のシーズンでは合計932回の敬遠があったとされる。

 

「状況によっては、敬遠のピッチングで何かハプニングが起きることも理解しているが、基本的に敬遠というシステムは無意味な動きだ。テレビやネット放送などの環境の変化に応じて、試合も変化させる必要がある。これは野球の話だけではなく、すべてのスポーツに関係する話だ」

 

 敬遠の新ルールについて、米紙「ウォール・ストリートジャーナル」は、「新ルールによって14秒試合が早くなる」との見出しを出し、ルール変更の効果があまりないのではと疑問を呈している。

 

 ルール改正前の2016年5月、イチローはマイアミ・ヘラルド紙に対して「敬遠に投手が苦労するのも、試合の一部だと思う。これが通るならホームランでベースを一周しなくてもいいことになる」と述べている。

 

 日本のプロ野球で、こんなルールが導入されるようなことがなければいいのだが。

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