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土下座2時間!古田敦也が受けた「野村克也」の猛烈なシゴキ
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2017.09.24 11:00 最終更新日:2017.09.24 11:00
世の中には様々な師弟関係がある。特にスポーツの世界では、名選手を育てる指導者の存在が重要視されているが、昔の指導法はなかなかストイックだったようだ。
9月13日放送の『村上信五とスポーツの神様たち』(フジテレビ系)にて、プロ野球、元ヤクルトスワローズの捕手・古田敦也が、新人時代に野村克也監督から受けた指導について、このように語っていた。
師弟関係の話題になり、「新人の頃、死ぬほど怒られた経験があるとか」という質問を受け、語り始める古田。
「毎日怒られてましたね。『ボケ! バカ! お前がいるから負けるんや!』。罵倒です、はっきり言って。本当に球場に行くのイヤでしたもん」
しかし、いくらイヤだと思っても、もちろん試合に出場しないわけにはいかない。
「だから、基本的には、逆らわない。聞かれても、そうですねって。何を考えてるかっていうのを、それこそ忖度しなきゃいけない」
どのような忖度をしていたのか。
「監督が、こう思いながら、オレに聞いてるなって(予想して)、それに答え出さなきゃいけないですから。『そうですね……』って(答えている)間に、アタマをぐるぐるって、たぶんこう思ってるな、『こうです』って答える。『だよな。じゃあ、変えよう』って。
それで変えたピッチャーが打たれたりしたら、(野村監督が)『古田が変えろって言ったから』みたいな。マジ~!? っていう」
これには、共演者も思わず「こう言っちゃなんですけど、ブラック企業ですよね(笑)」と同情。
さらに、過去にいちばん怒られた経験を聞かれ、「2時間、正座させられました」と振り返る古田。
「ファウルフライを落としたんですよ、ベンチ前で。オープン戦で、試合前だからぶつかったりしたらまずいと思って、フェンスを怖がりながら手を出したら、落としちゃって。
それが気に入らなかった。『去年までのお前だったら飛び込んででも取ってた! その慢心がダメなんだ!』って言われて」
その後、コーチの命令で、謝罪のため監督室に向かう。
「監督が『座れ!』って言うから、そのへんのソファにポンって座ったら、『そこじゃねえ!』って。怒りが増幅したみたいで。2時間(正座)。
『キャンプのストレッチのときからおかしいと思ってた』って。じゃあ、そのときに言ってよ(笑)」
慢心を指摘されたことから推測すると、シーズン途中からスタメン起用されて、合計106試合出場した1年目を終えたのち、2年目のオープン戦での出来事だったのだろうか。
体が資本であるアスリートに、ヒザへの負担が大きい正座を強要。現代においてはなかなか擁護しづらい仕打ちだ。しかし、この指導があったからか、2年目には古田は首位打者を獲得している。
身体的負担を強いる指導法は否定すべきだが、野村監督が指摘するポイントは的確だったのかもしれない。