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ドラフト「順位縛りは疑問」谷繁元中日監督の持論に「下位でも関係なく活躍してる」「傲慢な意見」SNSで賛否渦巻く

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.11.06 17:45 最終更新日:2023.11.06 17:51

ドラフト「順位縛りは疑問」谷繁元中日監督の持論に「下位でも関係なく活躍してる」「傲慢な意見」SNSで賛否渦巻く

谷繁氏は横浜大洋ホエールズ(当時)からドラフト1位指名を受け1989年にプロ入り。監督兼任時代を含め27年の現役生活を送った

 

 10月26日に開催されたプロ野球のドラフト会議では、高校通算62本塁打で「ボンズ」と呼ばれた広陵・真鍋慧(けいた)内野手が指名漏れとなった。

 

 真鍋は前日の25日、「ドラフト4位以下なら評価が低いということ。それなら(4年後に)ドラ1を目指したい」と明かしていたことから、X(旧Twitter)では、「順位縛り」がトレンド入りした。

 

 

「順位縛り」とは、選手側が「ドラフト〇位以上」でなければプロ入りせず、内定している進学先や就職先などの進路に進むもの。ドラフトでは決して珍しいことではなく、今回のドラフトでも、「4位縛り」、「支配下縛り」といった条件つきの選手が多く存在した。

 

「順位縛り」が議論を呼ぶなか、11月3日、「NumberWeb」が報じた谷繁元信・元中日監督の見解に、SNSで賛否が渦巻いている。

 

 谷繁氏はこう持論を展開している。

 

《真鍋選手のケースをどう考えるのかは難しいところですが、「順位縛り」に対しては個人的に疑問を抱いています。縛りがなければ、4位や5位、6位での指名があったかもしれない。率直に言うなら、プロに入りたいのか、入りたくないのか、どちらなのかな、と。プロ野球の世界というのは、入ってからが勝負なんですよ。入らないことには活躍もできないし、給料も稼げない。ドラフトはあくまでも入り口でしかない。どういった考えでそういった縛りを設けるのか、僕にはわからないというのが正直なところです。》

 

 谷繁氏は、ドラフト4位以下は契約金が安いことにふれつつも、大学に進学すれば4年、社会人なら高卒でも3年はプロに入れない点をあげ、育成でも指名された時点で入団したほうがいいと指摘。こう締めくくっている。

 

《過去には「順位縛り」を設けたがために失敗した選手も、けっこういると思うんですよ。大学で怪我をするかもしれないし、まったく成長できずプロから一切声がかからなくなるかもしれない。もちろん各選手の選択は尊重するというのが大前提ですが、プロを志望していて実際にそのチャンスがある、何位でも指名してくれる球団があるというのであれば、そのタイミングで行ったほうがいいのではないか……というのが僕の考えです。》

 

 日本シリーズ第6戦で先発し、シリーズ記録を更新する14奪三振で完投したオリックス山本由伸投手は、2016年、宮崎県の都城高校3年生時にオリックスが4位指名。ドラフト4位以下でも活躍する選手がいることから、SNSでは谷繁氏の持論に賛同する声が多く上がった。

 

《これに関しては谷繁さんと同意見。指名されれば何位だろうとスタート地点は一緒。最初の契約金や年俸は安いだろうけど2年目以降は完全に実力で決まる。イチローさんだって4位指名。結局は自分の実力プラス努力次第》

 

《同意。イチローも山本由伸もドラフト4位だからね》

 

《ドラフト下位の人たちでも関係なく活躍してるの見ると、順位縛りとか意味ないよな》

 

 一方、谷繁氏は1988年、島根県の江の川高校(当時)3年時に横浜から1位指名を受け、入団していることから、否定的な意見も。

 

《ドラフト1位で入った谷繁が順位縛りのこと言っても何も響かない》

 

《期待されなければ別の道を考えるのは当然。セカンドキャリアの保証も薄い。傲慢な意見だよ》

 

《谷繁、契約金とかプロ野球人生の話ばかりで学歴とかプロ入り後の社会人人生や引退・戦力外後の生き方に全然意識なさそうで笑う 順位縛りは人生を長期的に考えたら良い選択肢だと思うけど 上手く行けばドラフト時の自分の時価上げられるし 既にNPBで成功して勝ち抜けた人には欠けた発想なんだろうなと》

 

 真鍋選手は、大商大に進学する意向という。関西六大学野球の強豪で活躍し、今回のドラフトの悔しさを晴らすことができるだろうか。

( SmartFLASH )

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