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「なんとも悪いタイミング」元中日・岩瀬、殿堂入りを逃したことで再び蒸し返された「岩瀬式プロテクト」

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2024.01.20 16:26 最終更新日:2024.01.20 16:33

「なんとも悪いタイミング」元中日・岩瀬、殿堂入りを逃したことで再び蒸し返された「岩瀬式プロテクト」

岩瀬仁紀の引退セレモニー(2018年)

 

 1月18日、野球殿堂博物館が2023年の「殿堂入り」を発表。競技者表彰のプレーヤー部門で、広島、ヤンキースなどで日米通算203勝をあげた黒田博樹氏(48)、横浜、中日の捕手として活躍し、中日の監督もつとめた谷繁元信氏(53)が、ともに281票で選ばれた。

 

「2人に続く3番めの票数となる232票を獲得した元中日・岩瀬仁紀氏(49)は、2018年の松井秀喜氏、金本知憲氏以来、史上7人めとなる資格1年めでの殿堂入りが注目されましたが、有効投票者数354票のうち75%の266票以上に34票足りず、今回は惜しくも落選となりました。

 

 

 プロ野球歴代1位の1002試合に登板、407セーブをマーク。最多セーブ5度、最優秀中継ぎ投手3度(ともに史上最多タイ記録)と、十分に資格を持つ岩瀬氏が殿堂入りを逃したことで、皮肉にも、再び蒸し返されてしまったのが『岩瀬式プロテクト』というワードです」(スポーツ紙記者)

 

 1月11日早朝、西武からFAでソフトバンクに移籍した山川穂高内野手の人的補償として、西武が “ソフトバンクの顔” ともいえるベテラン左腕、和田毅投手を指名したと報じられると、鷹ファンらが猛反発。情報が錯綜するなか、夕方になって西武が甲斐野央の獲得を発表。その直後から「X」に「岩瀬式プロテクト」がトレンド入りした。

 

 それから1週間後のタイミングで、今回、岩瀬が殿堂入りを逃したことが報じられると、SNSでは、

 

《岩瀬式プロテクトという言葉が作られるくらいあの人的補償問題でイメージを下げてしまった。しかも今回は和田の人的補償問題で久しぶりにピックアップされてるからなんともタイミングが悪かった》

 

《純粋に成績だけを見れば歴代No.1リリーバーと言っていいし、殿堂入りは当然だと思いますが、何せFA人的補償のゴネ得の前例を作ったのは痛いですね》

 

《引退をちらつかせて人的補償から免れて掟破りの岩瀬式プロテクトを行った選手が野球殿堂入りして良いのでしょうか。もしそうなれば今回W選手が使った岩瀬式プロテクトは正しいということになりませんか?》

 

 などの声が複数あがってしまった。前出のスポーツ紙記者が語る。

 

「2017年オフ、中日は日本ハムからFA宣言した大野奨太捕手を獲得しましたが、その後の報道で当時43歳の守護神・岩瀬が、28人のプロテクトリストから漏れていたことが発覚しました。

 

 岩瀬は移籍を拒否、『人的補償になるなら引退する』と発言していると報じられ、最終的には日ハムが中日に金銭補償を求める形で決着しました。真相は定かではありませんが、この騒動から『岩瀬式プロテクト』というワードが生まれました」

 

 岩瀬氏の殿堂入りと、このときの騒動は関係ない。だが、岩瀬氏にしてみれば、とんだとばっちりを受けた形となってしまった。

( SmartFLASH )

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