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ダルビッシュ「年俸30億円」で田中将大とマネー戦争
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2017.10.28 06:00 最終更新日:2022.02.14 18:08
「さすがニューヨークのエース。僕なんか相手にしてもらえませんから」
2017年6月、メジャー初対決となったダルビッシュ有(31)と田中将大(28)。その試合後のこと。ダルはマー君に連絡を入れたが、応答なし。それを記者におもしろおかしくボヤいたのが冒頭の言葉だ。それほど2人は仲がいい。
「きっかけは北京五輪のとき。ダルが田中に球種を教える姿が何度も見られ、以来兄弟のようにつき合ってきた。 田中はダルにツイッターでしょっちゅうイジられている」(担当記者)
そんな2人は今季、同じように苦しんでいた。ダルは7月終了時点で6勝9敗防御率4.01。2015年に受けたトミー・ジョン手術の影響が疑われていた。
一方、田中も好不調の波が激しく、ヤンキースのジラルディ監督は、「今季のタナカはまったく安定していな い」と、失格の烙印を押される始末。
ところがポストシーズン(PS)に入ると、2人は快投を連発。米メディアは、“救世主” のように扱っている。似通ったシーズンを送った2人だが、オフは兄貴分に軍配が上がる模様だ。
ダルはメジャー移籍後、年俸面で弟分に大きく離されていた。初年度の2012年は約5億5000万円で、2017年は約11億円。対して田中は、2014年の移籍時に7年161億円の超大型契約を結んだため、約23億円の年俸が続いている。ダルの年俸は田中の半分ほど。これにはダルも言葉に出さなくとも、兄貴分としてプライドが許さなかったはず。
だが、今オフ逆転の様相を呈してきた。
シーズン前から、今オフのFA最大の大物と目されていたのがダル。一時はシーズンの不振で評価が下落したものの、PSの活躍で再度急上昇。
「獲得には年俸30億円5年契約あたりが最低ラインとなる。ドジャースは、エースのカーショー(年俸約40億円)がいるため残留は厳しい。資金力があるレンジャーズへの出戻りの可能性がある。
田中もFAの権利を得るが、ヤ軍との契約が3年残っているため残留が基本線。そうなると、年俸23億円は据え置き。FAでも年俸はそれほど高騰しない。
そもそもの年俸が高すぎだし、我々の間ではダルのほうが上という認識。もうすぐ、名実ともにダルが兄貴分になる」(メジャースカウト)
兄貴分がようやく大金を手にすることになる。
(週刊FLASH 2017年11月7日号)