スポーツ
新庄も乗った「トライク」で死亡事故が発生 ヘルメット&シートベルト着用義務なしに「かなり危険」指摘する声
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2024.04.20 18:52 最終更新日:2024.04.20 19:05
4月19日午後7時ごろ、東京都江東区有明の都道で、「トライク」と呼ばれる三輪自動車が、停車していた大型貨物自動車に追突。トライクを運転していた30代くらいの男性が搬送先の病院で死亡し、同乗していた小学生くらいの男児も、意識不明の重体となっている。
「トライク」と聞いてもどんな乗り物か、ピンとこないこともあると思うが、2022年2月1日、日本ハムファイターズの新庄剛志監督がキャンプイン初日、颯爽と乗り込んで登場した、3輪バイクといったビジュアルの乗り物がトライクだ。このときのド派手なトライクは、1500万円という価格も相まって、話題となった。
【関連記事:新庄剛志の「消えた20億円」横領されるも悩んだのはたった5日】
「トライクは、前後のどちらかが2輪、もうどちらかが1輪になっています。自動二輪免許で運転できる車種と、『左右の車輪が46cm以上離れていること』など、条件がクリアできていれば普通免許で運転できる車種に分かれます。普通免許で運転できる車種は、道路交通法上は『普通自動車』になるので、ヘルメット着用の義務はありません。しかし、車と違って運転席を覆うボディなどはありませんから、転倒したら体は放り出されます。そのため、ヘルメットの着用が推奨されています。今回、事故にあった2人はヘルメットを着用していなかったそうです」(モータージャーナリスト)
また運転席の構造上、シートベルトを備えつけることが難しいため、シートベルトの着用も免除されている。
2024年1月には、トライクを2輪車と誤認した警察官が、普通免許でトライクを運転していた男性を「自動二輪免許を持っていないため無免許運転」として逮捕するなど、警察官でも判断に迷うことがあるようだ。
今回の事故を報じたニュースサイトのコメント欄にも《シートベルトもないし、倒れないから緊張感もないし、かなり危険な乗り物だと思う》《ノーヘルは開放感あって気持ち良いかもしれないが 安全第一です》《トライクは強風に弱く急な車線変更すると横転しやすい乗り物です》など、注意喚起のコメントが目立っていた。
以前から、バイク愛好家の間でも「法改正をしたほうがいいのでは」といった声があがっていたトライク。安全のためにも、義務でなくともヘルメットは着用してほしいものだ。
( SmartFLASH )