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阪神・岡田監督「神通力失墜の理由」巨人・阿部監督「封印した指導法」担当記者が見た! 開幕1カ月“ベンチ裏”秘話

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2024.05.08 11:00 最終更新日:2024.05.08 11:00

阪神・岡田監督「神通力失墜の理由」巨人・阿部監督「封印した指導法」担当記者が見た! 開幕1カ月“ベンチ裏”秘話

オリックス監督時代に、スポーツ紙の担当記者を「全員替えろ」と要求したこともあるという岡田彰布監督。今季も開幕当初、取材拒否が続いた(写真・時事通信)

 

「ちょっと想定外やな」

 

 開幕カードの巨人戦に続き、DeNA3連戦にも負け越し、苦笑いしたのは阪神・岡田彰布(あきのぶ)監督だ。

 

 開幕から約1カ月。セ・パともに混戦模様のなか、本誌が入手したテレビや新聞では書けない“ベンチ裏秘話”をお届けしよう。

 

 

「岡田監督には、もううんざりですよ」

 

 と語るのは、若手の阪神担当記者だ。冒頭の件を補足する。

 

「岡田監督は、たしかに『想定外』と発言したんです。ですが、スポーツ紙がこれを報じると、岡田監督は『想定内』と言ったと猛反発。結局、スポーツ紙側が折れて、お詫びコメントの掲載という手打ちになりました。昨季、阪神を日本一に導いた名将ですが、『めんどくさい』と若手記者から非難轟轟。彼らはそもそも、『ARE』や『お~ん』などの“岡田語録”にピンと来ていない(笑)」

 

 語録のマンネリ化で飽きられ気味の岡田監督だが、その“神通力の失墜”はチーム内にも影響している。

 

「岡田監督は、佐藤輝明を持て余しています。佐藤は1年めから24本塁打をマークし、新人特別賞を受賞。そのうえ兵庫県出身で、ドラフトでは4球団競合の末に獲得した“阪神期待の星”です。しかし、マイペースで練習嫌いが玉に瑕(きず)。岡田監督は基本的に指導をコーチにまかせて、選手とはほとんどしゃべらず距離を置くタイプ。素質はピカイチなのに活かしきれてないことが、歯がゆいんでしょうね」(同前)

 

 対照的に、選手との対話を重視しているのは、宿敵・巨人の阿部慎之助新監督だ。

 

「阿部監督は、二軍監督時代の罰走などのスパルタ指導を懸念されていましたが、監督就任後は対話重視の指導法に変わりました。また、選手の起用方法にも変化が見られ、原辰徳前監督時代に干されていた小林誠司や、若手の萩尾匡也(まさや)、佐々木俊輔らに積極的にチャンスを与えています。しかも、彼らが結果を出している。原監督時代には、選手はベンチを見ながら野球をやっていると揶揄されていましたが、いまは若手選手が伸び伸びプレーしています」(巨人担当記者)

 

 若手のモチベーションアップで好調を維持しているのは、新庄剛志監督率いる日本ハムもそうだ。

 

「昨季まで2年連続最下位でしたが、今季は開幕ダッシュに成功し、2位につけています。新庄監督が掲げている『1点を守りきる野球』という方針が選手に浸透した結果です。2024年は盗塁や犠打などを多用して、少ないチャンスを確実にモノにしています。さらに特筆すべきなのは、マスコミを最大限、利用していることです。新庄監督は試合後の囲み取材で、活躍した若手選手の名前をあげて褒めるんです。その記事をほかの若手が見て『次は俺!』と、相乗効果につながっています。昨季は、万波中正(ちゅうせい)が大ブレイクしましたが、今季の注目は6年めの田宮裕涼(ゆあ)捕手です。自身の名前がついた“ゆあビーム”と称される鉄砲肩で有名ですが、俊足でもあり、捕手としては走攻守そろった珍しい選手です。また、勝負強さも際立っており、ここまでの得点圏打率は驚異の.500です」(日ハム担当記者)

 

 その日本ハムを抑えて、首位につけているのが、4年ぶりのV奪還を目指すソフトバンクだ。

 

「山川穂高の加入が大きい。しかも、練習への取り組み方がすごい。ナイターでも午前中からグラウンドに来て、打ち込みをやるなど、若手のよい見本になっている。移籍当初は、浮いてしまわないか心配されたけど、柳田悠岐が率先して話しかけるなど、気を遣っていました。山川が西武戦で大ブーイングを受けたとき、いちばん怒っていたのは柳田でした」(ソフトバンク担当記者)

 

 最後に、Z世代の超大物、ロッテの佐々木朗希にふれておこう。

 

「佐々木は、今オフにポスティングでのメジャー移籍が既定路線です。しかも、水面下ではドジャースに決まりという話もあります。ただ、佐々木は年間を通して活躍したことがまだ一度もないので、メジャーでの中4日の登板に耐えられるか、不安視されています。そこで今季は、球速よりもイニング数にこだわっている。そのため、あえて160km/hの剛速球を封印してでも、7回を投げきることを最優先に考えています」(ロッテ担当記者)

 

 Z世代の起用に頭を悩ます首脳陣たち。阪神、オリックスの“アレンパ”を阻止するチームはいったいどこだ?

 

※成績は5月5日時点

( 週刊FLASH 2024年5月21日号 )

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