カープのスター打者といえば、「ミスター赤ヘル」山本浩二と「鉄人」衣笠祥雄。だがこの2人だけじゃない、個性派が睨みを利かせ、いつも赤ヘル打線は他球団の脅威だった。かつての赤ヘル打線の名脇役に再会した!
現在、香川オリーブガイナーズで監督を務めるのは、かつて4番も打った代打の切り札、西田真二氏。
「今のカープはランニングの姿が違うね。躍動感があって若々しいでしょ。だから、ホームランが少なくても強いんですよ。
1989年、浩二さんが監督になられたときに大下さんのもと、意識改革で、秋季キャンプで2時間ランニングしたりとか。それがいいか悪いかはわからんけど、体がよみがえったよね。
『トラ、チャンスをやるからな』と言われて、それまで代打がほとんどだったのが、うまい具合に乗せてくれた。そこから2、3年は調子よくて、優勝にも貢献できたかなと思う。
我々にとっていいタイミングで意識改革できたんじゃないかな。同じように緒方(孝市)が監督になったタイミングでも、全部がいい方向にいったんじゃないですかね。
家族も協力してくれてるので、体が元気で必要とされてるうちは、香川で監督をやっていきたい。
残念ながら子供たちは僕の現役時代を知らないから、独立リーグも知られるようになってきて父親が野球をしている姿を見せられるのは嬉しいよね」
にしだしんじ
外野手 1960年8月3日生まれ 法政大からドラフト1位 で1983年に入団。優勝した1991年に4番を打つ。2007年から四国アイランドリーグplusの香川で監督を務める
(週刊FLASH 2017年10月31日号)