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【パリ五輪「メダル候補」たちの素顔】「最速メダルに期待」柔道・角田夏実 恩師が明かす「ケーキ屋さんになります」高3での“転向”宣言
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2024.07.02 06:00 最終更新日:2024.09.11 14:15
試合日程の都合から、パリ五輪最速メダルを期待されている角田(つのだ)夏実。高校時代の柔道部の恩師である石渡正明さんが「まっすぐで、いい選手でした」と当時を振り返る。
「高2で全国3位になりました。『翌年こそは優勝』と思っていたが、5位と順位を下げてしまった。それで燃え尽きたのか、その夏『ケーキ屋さんになります』と言ってきたんです」
石渡さんはそれを聞いて、「何言ってるんだ!」と怒ったという。
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「そういえば、彼女のお父さんの趣味がお菓子作りらしく、たまにアップルパイなどを学校に持ってきていました。私は、彼女に世界へ羽ばたく選手になってほしかった。強豪や実業団からの誘いも彼女には降ってきていましたが、やはり、角田は首を縦に振らなかった。
そこで当時、柔道部を強化し始めたばかりの学芸大を進学先に提案したら、飛びついてきた。彼女は根っからの柔道好きなんですよ。強豪大でみっちりではなく、のびのびとやりたかったんでしょう。それが彼女に合っていた。大学進学後、柔術を習い始めたり、出稽古に足しげく通うようになりました。高校のときよりも精力的になりましたよ」
石渡さんは、いまでも角田選手と連絡を取り合う。試合の前には、いつもこう言って、背中を押すのだという。
「『調子はどうだ? いつものように楽しんでこいや』って連絡するんです。阿部詩(うた)選手が角田について『角田さんは、なんで試合中に笑っているのかわからない』と語っていたのを何かで読みましたが、角田は試合ですら、いつも楽しんでいる。だからこういう声かけになるんです。
今回は、角田のご家族と一緒にパリに行って応援します。パリでも『いつものように楽しんでやれや!』と声をかけたいです」