スポーツ
【パリ五輪「メダル候補」たちの素顔】柔道・阿部一二三・詩 地元関係者が見てきた「本当の兄妹仲」
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2024.07.09 06:00 最終更新日:2024.07.12 18:18
日本体育大学で6月30日、パリ五輪に向けた壮行会が行われた。レスリングの藤波朱理など、卒業生を含む代表選手が参加したが、中でも注目株は阿部一二三・詩兄妹だった。兄の一二三は「母校にまた金メダルを持ってきて皆さんに見せたい」と意欲を語り、会場を大いに沸かせたという。
今大会、兄・阿部一二三は男子66キロ級で2連覇を、妹の詩は女子52キロ級での連覇を狙う。地元・兵庫県の柔道クラブ関係者は、“最強兄妹”の幼少期を2020年当時、本誌に語っていた。
【関連記事:池江璃花子は「ディオール好き」、阿部一二三は「赤パンツ」…東京五輪前半戦「メダル候補たちのマル秘メモ」】
一二三が入会したのは6歳のとき。はじめは体が小さく、クラブに大きなコがたくさんいたので、雰囲気に圧倒されて泣いているようなコだったという。小学3年のとき、女子に負けた悔しさから、父と自主トレに励むようになったそうで、「そこから柔道に本腰を入れました」と話す。
一方、妹の詩が入会したのは、5歳のときだった。
「彼女は天真爛漫なタイプ」といい、柔道を始めたのは兄の姿を見てのことだったという。天才肌ともいわれている詩だが、優秀な成績を残せるのは「目の前に兄という素晴らしいお手本があるからこそ」。「互いに互いを高めあう、本当にいい兄妹です」とほほ笑んでいた。