「JAPAN」のくじが引かれたのは32カ国でいちばん最後だった。
12月2日未明のロシアW杯組み合わせ抽選会で、FIFAランク55位の日本は、コロンビア、セネガル、ポーランドの順に対戦することが決まった。
決定後、ハリルホジッチ監督(65)は「もっと難しいグループに入る可能性もあった。このグループに入ってよかったかどうかは、やってみないとわからない」と、いつもと違って弱気な発言をしている。
では、日本は厳しい戦いを制し、決勝トーナメント(以下、決勝T)に進むために、いかなる戦いをするべきか。元日本代表FWの城彰二氏(42)が対策を練る。
「日本はラッキーなグループに入った印象。初戦に最強と思われるコロンビアとやれることもいい。彼らは大会全体を考えて初戦から全力では来ないはず。しかも予選中に監督を交代したり、まだメンバー選考をしている段階なので、チームとして完成していない。
セネガルは避けたかった相手。強靱な肉体、高さのあるパワープレーがある。日本は空中戦に持ち込まれないように、低いパスを主体に戦いたい。
また、アフリカ勢全体にいえることですが、精神面に問題があり、キレるとバラバラになる傾向にある。粘り強く守りながら、いなしていくことが重要。
ポーランドはいちばん戦いやすい相手。パスを繫いでくる戦術ですが、日本はそれに慣れている。また、DF陣はややスピードに脆さがある。日本としては、奪ってから素早いショートカウンターを仕掛けていくべきです。
どの国も強いが、特別な存在ではない。カギを握るのは初戦。引き分けでもいいという割り切りが大事です」
(週刊FLASH 2017年12月19日号)