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「これで賞賛の嵐だったら怖いよ」中日ドラゴンズ 誹謗中傷への注意喚起が物議…応援球団への“喝”との違いとは

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2024.07.28 06:00 最終更新日:2024.07.28 10:23

「これで賞賛の嵐だったら怖いよ」中日ドラゴンズ 誹謗中傷への注意喚起が物議…応援球団への“喝”との違いとは

中日ドラゴンズの立浪監督(写真・時事通信)

 

 立浪和義監督の契約最終年でもあり、球団史上初となる2年連続最下位からの復活を期す今季の中日ドラゴンズ。開幕直後の4月こそ8年ぶりの単独首位に立ち、立浪監督からは「今年は違うって言っているじゃないですか」と力強い言葉も聞かれたが、後半戦に突入した7月26日の試合を終えた時点で「38勝47敗6分け」の5位と、気付けば、今季も最下位争いへ突入している。

 

 そんな中日ドラゴンズが、7月23日、球団の公式HPで「SNS投稿に関してファンの皆様へお願い」として、誹謗中傷への注意喚起をおこなった。球団は、

 

 

《監督、コーチ、選手本人やその家族に及ぶ誹謗中傷や、理由、根拠に欠ける投稿などで心を痛めている、不快な思いをしているという相談を受けています。誹謗中傷等を受けた本人がどのような気持ちになるのか、少し思いをはせていただけたらと思います》

 

 としたうえで

 

《度を過ぎたこのような投稿に対し、球団としては専門家と連携し、警察への届け出や法的措置を執ることもあります。SNSへ投稿する際には、マナーを守り、節度ある利用をお願いいたします》

 

 と、ファンの理解と協力を求めた。中日は同日、ドラゴンズの公式Instagramにも、この一文を投稿。球団直々の異例のお願いに対して、コメント欄には、

 

《球団からこんなコメントが出るくらい酷いのですね…ドラゴンズが好きなので悲しい》

 

《遅いよ!!もっと早く出さないと!去年あたりから酷かったじゃん!批判が誹謗中傷になってるんだから…》

 

 ドラゴンズを応援するコメントが多く書き込まれた。しかし、その一方では、

 

《もちろん謂れのない誹謗中傷は言語道断だと思いますが、2年連続最下位、今年も借金8の5位で前半戦を折り返すチームが今後どんなビジョンを持って後半戦に臨むのか。球団の経営スタンス含め単純に知りたいです》

 

《会社なら赤字を出せば倒産、社長や部長は降格、辞任となります。ドラゴンズは連続最下位、ファームも最下位でした。誹謗中傷はダメですが、意見は言いたくなりますよ》

 

《そりゃ結果出てないから監督には批判もあるでしょう、これで賞賛の嵐だったら怖いよ》

 

 など、やはりドラゴンズへの厳しい声も複数飛んでいる。

 

「中日に先駆けて、7月22日には日本ハムが『SNS等での誹謗中傷に関して』として、公式ホームページで注意喚起をおこないました。そして、23日には中日が、25日には楽天までもが『SNS等での選手・監督・コーチへの誹謗中傷メッセージに関して』として注意喚起をおこなっています。それだけSNS上で、選手や監督らへの心ない誹謗中傷をする人が増えているのでしょう」

 

 もちろん、誹謗中傷は言語道断。だが、“結果”を求めるファン心理も否定はできない。

 

「学生のアマチュア野球は別として、プロ野球ですからね。誹謗中傷は許されませんが、選手のプレーや監督の采配に“文句”を言いたいファンはいるでしょう。とくにドラゴンズは立浪監督の不可思議な采配が、度々物議を醸しており、Xではトレンド入りの常連です。一定の敬意を持ちつつ、ファン同士でああだこうだと言い合うのがプロ野球の楽しみ方のひとつ。嘘の情報で人を貶めたり、プレー以外のところで人格攻撃をしてはいけないでしょうが、誹謗中傷と愛する球団への“喝”のラインはなかなか難しいところですね」(スポーツ紙記者)

 

 試合に勝って結果を残すことで、ファンを見返してほしいものだ。

( SmartFLASH )

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