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ヤクルト・高津監督続投「納得できる要素皆無」ファンから疑問噴出も球団が描く“次期監督候補”への“地ならし”
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2024.09.25 19:43 最終更新日:2024.09.25 19:43
プロ野球の東京ヤクルトスワローズは9月24日、高津臣吾監督の続投を発表した。これで指揮を執るのは6年めとなり、契約は1年だという。
ヤクルトの2軍監督を経て、2020年オフに1軍監督に就任。翌2021年には、1年めからリーグ優勝と日本一に導き、その年のプロ野球発展にもっとも貢献した人物へ贈られる「正力松太郎賞」も受賞した。また2022年にはリーグ2連覇を達成し、若くして名将と呼ばれるまでになった。
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ここ2年は5位、そして今季も24日現在、最下位に沈んでいるが、都内の球団事務所で取材に応じた衣笠剛球団会長は「球団としては、高津監督の指導者としての経験、リーダーシップ、そういう部分は捨てがたい。それと熱さ、野球に対する思いも、この2年間見てきて、まだまだ発散しきれてない部分を感じてたんでね。やってほしいなというところ。自分(高津監督本人)も『やりたい』という言葉があったので」と、続投要請した理由を語った。
ただし、ヤクルトファンからすれば「なぜ2年連続Bクラスなのに続投?」といった声があるのも事実だ。Xでも疑問の声があがっている。
《立て直しを図るには展望がなかなか見えんなぁ…。さすがに監督交代で一新を図るかなと思っていただけに続投は意外》
《高津監督続投という未来もクソもないスワローズ》
《球団社長と高津監督のコメントを見たが、納得出来る要素は皆無》
ヤクルト担当記者が語る。
「高津監督へ厳しい意見があるのは、否定しようがありません。ただ彼が、ヤクルトのみならず、球界全体から非常に高い評価を受けていることも事実なんです。
そのひとつの要因となっているのが、彼の野球経験。ヤクルトに始まり、アメリカでもホワイトソックス、メッツのほかマイナー2球団でプレーしています。さらに韓国、台湾、日本の独立リーグも経験。あらゆるカテゴリを経験しているので、とても視野が広いのです。
たしかにこの2年、チームは低迷していますが、今季も塩見、サンタナ、中村など主力が、けがで相次いで離脱したから。『その割には、よくがんばっている』という評価もあります」
たしかに、Xにはこんな「高津擁護論」もある。
《高津監督続投は大賛成! 多数の選手が、不調やケガで離脱してたから、監督の責任ではないと思ってたし。コーチ陣の変更も賛成! あとはロッカールームとか練習施設を選手のために新しくしてほしい!》
前出のヤクルト担当記者は、高津監督の続投に「来季以降、次期監督候補の問題も絡んでくる」と続ける。
「ヤクルトには真中満、古田敦也、そして宮本慎也と、次期監督候補は多数います。そのなかでも、球団としてもファンとしても願うのは、2024年に引退を表明した青木宣親の監督就任なんです。本人も『将来的には監督をやりたい』と言っていますから。
ただ、青木が野球を外から勉強するのはこれからです。球団としても、一度、現場を離れてからのほうがいいとみているようです。
また、現在のチームには、けが人が多く、再建には時間がかかるかもしれません。その再建は経験豊富な高津監督にまかせ、ある程度、道が整備されてから“青木新監督”誕生と、球団は考えているようです」
日本球界きってのヒットメーカーだった“青木政権”の誕生は、もう少し先になりそうだ。
( SmartFLASH )