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大谷翔平 vs. アーロン・ジャッジ「愛妻」「愛犬」「ゲン担ぎ」MVP級10番勝負…大谷はファンの少年を号泣させたことも

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2024.10.29 06:00 最終更新日:2024.10.29 06:00

大谷翔平 vs. アーロン・ジャッジ「愛妻」「愛犬」「ゲン担ぎ」MVP級10番勝負…大谷はファンの少年を号泣させたことも

開幕戦はドジャースが6-3で勝利。一番・指名打者で出場した大谷は8回にフェンス直撃のツーベースヒットを放った(写真・共同通信)

 

 ドジャースのフリーマンによるド派手な逆転サヨナラ満塁弾で開幕したワールドシリーズ。第2戦は、山本由伸がヤンキースの強力打線を抑え、ドジャースの2連勝となった。

 

 誰もが待ち望んだ東西名門同士の激突は、じつに43年ぶりのことだ。

 

 この戦いは、ヤンキースのアーロン・ジャッジ(32)と、ドジャースの大谷翔平(30)の戦いであることは間違いない。なぜなら、本塁打王とMVPの2人が雌雄を決することは、史上初のことだからだ(2人のMVP獲得は確実視されている)。

 

 

 そこで、チームの象徴である2人を現地記者の話をもとに、十番勝負で徹底比較した。

 

■対決1/“怪物” の生い立ち

 

 ジャッジは、1992年4月26日にカリフォルニア州で生まれたが、生後2日めに養子としてパティとウェイン・ジャッジ夫妻に迎えられた。両親の大きな愛に包まれて育ったジャッジだったが、10歳ごろになって親と似ていない自分が養子であることを知る。両親はすべてを語ってくれ、後に「その答えだけで僕は満足だった」と語っている。

 

 大谷は、1994年7月5日に岩手県水沢市(現・奥州市)で、元社会人野球の選手だった父・徹さんとバドミントン選手だった母・加代子さんとの間に次男として誕生。大谷家の自宅の間取りは、玄関からリビングを通らなければ自分の部屋には行けない。家族が毎日のように顔を合わせることを重視したためだった。

 

■対決2/他競技でも才能開花

 

 ジャッジは、野球以外にもアメフトとバスケットボールを本格的に経験。とくに高校時代はアメフトで活躍し、強豪ノートルダム大学など、複数の大学から勧誘を受けた。

 

 大谷は、母の練習について行ってシャトルを打ったりすることはあったが、あくまでも遊び。水泳に関しても基礎体力をつけるためだった。

 

■対決3/運命のドラフト

 

 ジャッジは、2010年のドラフトで31巡め(全体935位)でアスレチックスから指名を受けるも拒否。カリフォルニア州立大学フレズノ校に進学。2度めの指名は2013年。ヤ軍から1巡め追補(全体32位)で入団した。

 

 大谷は、2012年のドラフト前から「メジャー挑戦」を宣言していたが、日ハムが強行指名。最初は拒否の姿勢を見せていたが、当時の栗山英樹監督の熱意に押し切られて入団。

 

■対決4/鮮烈メジャーデビュー

 

 2016年8月13日のレイズ戦に八番・右翼手で出場したジャッジは、初打席初本塁打とド派手なデビューを飾った。

 

 大谷のメジャーデビューは、2018年3月29日の開幕戦。アスレチック戦に八番・指名打者で出場し、初打席初球初安打を記録。投手では3日後の同一カードに先発し、6回3安打3失点で初勝利。

 

■対決5/ゲン担ぎで偉業達成

 

 ジャッジは、試合前に2つのガムを口に入れ、アウトになるまで噛み続ける。全打席出塁すれば試合終了まで続く。「味がしなくなったガムを噛んでいることをいつも願っている」と語っている。

 

 今季 “デコピンスパイク” を手に入れた大谷。8月にお披露目し、このスパイクを履いて盗塁を試みると、最終戦まで失敗はゼロ。7月22日に失敗して以来、連続盗塁成功は36にまで伸びた。

 

■対決6/結婚後は愛妻家

 

 2021年12月、1歳年下のサマンサ・ブラックシーエックさん(31)とハワイで挙式したジャッジ。彼女は160センチで、夫との身長差は約41センチもある。2人は高校在学中に交際をスタートさせるが、別れと交際を繰り返した。2020年に飲酒運転で彼女が逮捕された際、「私の彼氏が誰だかわかっているの」と泣きながら訴えたという。

 

 大谷がSNSで結婚を発表したのは2024年2月29日。お相手の田中真美子さん(27)は、早大3年時にユニバーシアード日本代表にも選ばれたバスケットボール選手。こちらは180センチと、身長差は約13センチしかない。7月24日、ド軍の公式インスタグラムで好きな女性アスリートを問う動画を公開した際、大谷は「My Wife!」と即答し、女性ファンを悶絶させた。

 

■対決7/“師匠” 松井秀喜の存在

 

 プロ2年めの2015年から3年間、ジャッジはマイナーで松井から指導を受けている。「ヒデキに教えてもらったのは、野球は失敗のスポーツだということ。その日4安打だろうが、ノーヒットだろうが、打席に立つときはチームの勝利を優先することがいちばん大切」と、選手としての心構えも金言となっている。

 

 同じ右投げ左打ちでスラッガーという点からも、大谷にとって松井は小さいころからの憧れだった。ただし、直接指導されたことはない。

 

■対決8/記者からの意外な評判

 

 ジャッジは謙虚な性格ゆえ、若いころは報道陣に対し、「僕はいいからチームメイトに話を聞いて」とよく言っていた。これを一部の記者は「面倒くさいのか」と誤解。今では誤解も解け、「人格者」というのが記者の共通した認識。

 

 一方の大谷も、エンゼルス時代、囲み取材は投手として出た試合に限られていて、コメントも「見出しにならない」と評判は悪かった。だが、ド軍移籍後は囲み取材も義務化され、ポストシーズンでパドレスに追い込まれたときも「シンプルに2勝するだけ」と名言を発するなど、コメント力もアップしたと評判だ。

 

■対決9/小型犬好みの愛犬家

 

 ともに愛犬家で通っているが、共通点は小型犬が好み。ジャッジの愛犬は、ダックスフンドの「ガス」。ガスの姿は、試合前のヤンキースタジアムの外野でよく見られる。

 

 一方の大谷の愛犬は、コーイケルホンディエの「デコピン」だ。ドジャースタジアムで始球式デビューを果たした。

 

■対決10/ファンへの “神対応

 

 試合前、ヤンキースタジアムの外野ではフェンス越しにジャッジと少年ファンがキャッチボールする光景が恒例。2年前には、ジャッジの放った本塁打を相手チームのファンがキャッチし、ヤ軍ファンの少年にプレゼント。この光景が中継に映りこむと、翌日この2人をベンチに招待した。

 

 エンゼルス時代の大谷にサインをせがんだ少年が、恐る恐る「バットをください」と言うと「あげないよ~」と即答。その後、ベンチに引き上げた大谷が、バットを持って少年のもとへ走り寄ってプレゼントし、少年は号泣した。

 

 2023年のWBCでは、“盟友” マイク・トラウトを抑えて世界一に輝いた大谷。今度は、“宿敵” ジャッジに打ち勝って2度めの世界一を勝ち獲る――。

( 週刊FLASH 2024年11月12日号 )

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