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「証言が二転三転」サッカー日本代表伊東純也 被害を訴える女性らが会見も弁護士は徹底反論…2億円請求“強気訴訟”の行方とは
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2024.11.30 06:00 最終更新日:2024.11.30 06:00
性加害の疑いで刑事告訴され、不起訴処分となったサッカー日本代表で仏1部リーグのスタッド・ランス所属の伊東純也選手とトレーナー男性が、性的行為を強制されたと主張する女性2人に虚偽告訴されたと主張し、約2億円の賠償を求めて民事訴訟を提起。その第1回口頭弁論が26日、東京地裁であった。
そもそも女性らが伊東選手らを準強制性交罪で刑事告訴したのは、2024年1月のことだった。女性らは2023年6月に大阪市内のホテルで性加害を受けたと主張しており、同証言を『週刊新潮』が報じている。
「一方、伊東選手サイドは、女性たちと飲食などはしたものの、性行為は事実無根だとして逆に、女性らを虚偽告訴罪で刑事告訴していました。結果、大阪地検は双方とも不起訴としましたが、伊東選手らは地検の処分決定前に、刑事事件だけでなく民事事件として損害賠償を求めていました」(社会部記者)
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つまり今回の裁判は伊東が原告となり、性被害を訴えていた女性たちが被告となるわけだ。裁判を傍聴した大手紙の社会部記者が明かす。
「伊東選手らは、女性たちの“告発”を発端とする一連の報道によって損害が生じたと主張しています。一方の女性らは大量の酒を飲まされて、朝方、まだ泥酔しているところを避妊具なしに性行為をされたのは事実だとして、請求の棄却を求めています。また、スラップ訴訟だとも主張していました。いずれにせよ、刑事事件は双方不起訴という結果になりましたが、この民事裁判でも、女性らに性被害があったのか否かが争われることになります」
裁判後には司法記者クラブで女性2人が会見。伊東選手による性加害に受けたと主張するAさんは、「断片的な記憶しかありませんが、性行為があったのは間違いない」と語った。
一方、トレーナーからの性加害を受けたというBさんは、「ベッドの上で下着を脱がされ、トレーナーの男性から性被害に遭った」と言い、さらに伊東選手と女性の性行為を目撃もしたとした上で、
「しばらくすると、トレーナー男性(会見では実名)が伊東選手の腕を引いて、私の所に連れてきて、『こっちともやれよ』と言いましたが、私はなんとか伊東選手が迫ってくるのは阻止できました」
と、主張した。
「さらに会見では、現在、伊東選手の代理人を務める加藤博太郎弁護士の前任者2人から2000万円の和解金の提示があったことも明らかにしました。しかし、女性らが求めた謝罪がなかったことから、受け入れなかったとのことです。さらに、伊東選手側がSNSで活動する“暴露系インフルエンサー”を雇い、SNSに個人情報を流したことで仕事ばかりか日常生活にも大きな影響があったと語っていました」(前出・社会部記者)
これまで女性らは会見を開いたことはなく、今回は顔こそ公開しないものの肉声での“反撃”を試みた形だが、伊東サイドはどう応じるのか。加藤弁護士は断固とした様子でこう語る。
「裁判の次回以降、女性2人の証人出廷を求めるつもりです。また、会見で女性らが雇ったと主張する暴露系インフルエンサーについて、私は会ったこともありませんし、依頼したこともありません。
大前提として、性被害者の保護はとても大切なことです。また、性被害者の記憶に、どこまで正確さを求めることができるのか、という問題があるのも確かです。しかし、女性らの証言は、事件当夜のことについて、あまりに二転三転しているのです。そもそも、伊東選手は試合中の怪我のため、当時は性加害が可能な状態でありませんでした。虚偽告訴という不法行為は重大なものであり、今回の民事訴訟がスラップ訴訟に当たるとも考えていません」(加藤弁護士)
はたして、今後の展開はどうなるのか。
「刑事上は、女性の訴えは不起訴ということになっており、伊東選手も日本代表に復帰しサッカー選手として活動できています。民事裁判が今後も続くことで、メディアで一連の騒動が再び取り上げられる可能性も高まります。こうしたリスクを踏まえたうえで裁判を続けるわけですから、伊東選手はかなり強気な態度であるのは間違いないでしょう。
しかも、伊東選手側は和解などせずに、判決を求める方針のようです。さすがに、2億円の賠償がそのまま認められる可能性は高くないでしょうが、伊東選手は身の潔白を完全に晴らすための有利な判決が得られると考えているのでしょうね」(社会部記者)
結論やいかにーー。
( SmartFLASH )