44歳・ヤクルト石川雅規、20歳下の選手からもアドバイスを「自分がうまくなるためには、ぜんぜん恥ずかしくない」

 

　20代のころのようには動けない、それでも――。たくさん失敗した経験があるから、若い人よりできることがある。現役最年長アスリートに聞く「成長し続けられる秘密」とは！？

 

「僕は諦めが悪いんです。一日でも長くユニホームを着て、一人でも多くの打者に投げたいと思っています」

 

　プロ野球・東京ヤクルトスワローズの石川雅規（44）は、2025年1月には45歳を迎え、プロ野球現役最年長として新しいシーズンに挑む。

 

【関連記事：「野球選手の妻に限らない」板野友美、夫のヤクルト高橋奎二のための努力を明かすもやっぱり危うい“手料理自慢”】

 

「若いころは、一軍で投げて勝つことが永遠に続くような錯覚がありましたが、ひとつ勝つ難しさを感じるようになり、職業として野球をさせてもらっていることのありがたみを年々感じるようになりました。今は、“これが最後かもしれない” という思いでマウンドに上がっています」

 

　30歳を過ぎたころから疲労の抜け方が変わり、トレーニング方法を熟考するように。

 

「20歳下の選手からも、アドバイスを受けることがあります。自分がうまくなるためには、ぜんぜん恥ずかしくないですね。いろいろなものを試し、自分に合ったトレーニングを探していく。45歳になるのは初めてですし、自分の体は実験台だと思っています」

 

　今季は1勝に終わった。

 

「1勝は1勝ですけれども、ひとつ勝てたことで、来季もやりたいという大きな原動力になりました。憧れの山本昌さんは49歳で勝っていますから、自分に限界は作りたくない。これまで186勝してきたんだから、（200勝まで）あと14勝つほうが近いよな、と暗示をかけています（笑）」

 

いしかわまさのり
1980年生まれ　秋田県出身　2002年、自由獲得枠でヤクルトに入団。通算成績は186勝189敗。ヤクルト一筋で、プロ野球選手としては小柄（167cm）な体格から、「小さな大投手」といわれる

( 週刊FLASH 2024年12月10日号 )