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九重部屋の三銃士が初鼎談「強烈なライバル意識が強さの秘密」

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2018.01.13 16:00 最終更新日:2018.01.13 16:00

九重部屋の三銃士が初鼎談「強烈なライバル意識が強さの秘密」

『右から千代大龍、千代丸、千代ノ皇』

 

F 九重部屋に入ってよかったことは?

 

龍 いちばん有名な師匠の部屋だったってことですかね。「千代の富士の部屋」って言えば、日本全国どこでも「おおー」って言ってくれますから。いろんな芸能人にも会えたし。いちばん嬉しかったのはX JAPANのYOSHIKIさんと写真撮ったことだね。

 

丸 先代は厳しかったですけど、この部屋じゃなかったら自分は関取になれてなかったと思うんですよ。

 

皇 キツかったですよね。自分もこの部屋じゃなかったら上がれていないかもしれません。

 

丸「強くなりたいなら九重部屋に行け。普通の相撲取りでいいならほかの部屋に行け」って、入門前に言われた ことがあった。だから最初はすごいビビってましたよ。実際入ってみたら、想像以上に厳しかったけど(笑)。

 

F 脱走したことは?

 

丸 ないです。でも考えたことは何回もありますよ。

 

F 新しい親方になってどうですか?

 

龍 伸び伸びやらせてもらってます。「関取なんだから自分で考えて行動しなさい」と、自主性を重んじてくれる。

 

丸 自分はそれほど変わったとは思わないですけど、もう1回しっかり頑張ろうって、気持ちの面で変化はあったかもしれません。

 

皇 そうですね。基本的な稽古なんかは変わりませんから。

 

龍 でも、何よりありがたいのが関取が6人も部屋にいること。それぞれ相撲のタイプが違うこともあって、本当にいい稽古ができる。出稽古に行く必要もないですから。今の自分の課題は、一発めの当たりを強くすること。それを磨けば “MSP” ※3が決まるんです。相手の首をへし折る、失神させるくらいの当たりですね。この2人を相手にして稽古しようと思います。

 

皇 もう何度も殺されかけてます。

 

丸 ほんとに、カンベンしてください。

 

※3 明月院スペシャル。明月院は千代大龍の本名。強く当たってからの引き、叩きで相手を這いつくばらせる必殺技

 

【九重部屋】
1931年に井筒部屋から分家独立。高砂一門に属する。先々代は横綱北の富士。先代は横綱千代の富士。2016年先代が死去、元大関千代大海が14代九重を襲名し、部屋を継承。部屋別優勝回数は最多の52回。取材当時、幕内4人(千代大龍、千代の国、千代翔馬、千代丸)、十両2人(千代ノ皇、千代鳳)

 

【千代大龍】
ちよたいりゅう 1988年11月14日生まれ 東京都出身 182センチ190キロ 日体大で国体優勝、学生横綱。初土俵は2011年五月場所。これまでの最高位は西小結。2013年に結婚し、一女

 

【千代丸】
ちよまる 1991年4月17日生まれ 鹿児島県出身 179センチ191キロ 初土俵は2007年五月場所。これまでの最高位は西前頭八枚目。十両の千代鳳は弟

 

【千代ノ皇】
ちよのおう 1991年5月29日生まれ 鹿児島県出身 179センチ151キロ 初土俵は2010年三月場所 これまでの最高位は東前頭十五枚目

 

(週刊FLASH 2017年11月21日号)

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