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【巨人】FA“3連敗”濃厚も…中日・マルティネスに白羽の矢、阪神・大山を逃した“軍資金”で守護神獲得へ
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2024.12.08 19:25 最終更新日:2024.12.08 19:25
かつてFA戦線といえば巨人の独壇場だった。有り余る資金と“ブランド”を盾に、FA選手を根こそぎ獲得できた時代があった。
「巨人に移籍し、巨人でユニホームを脱げば、世間や業界からは“巨人OB”と認められるわけです。そうなると、引退後の就職活動、とくに解説者の仕事では重宝されていました。
また、これはFAで巨人に移籍した選手から聞いた話ですが、『巨人所属』となれば、銀行などの対応がまるで違ったというのです。例えば住宅ローンなどで『前所属では借りられなかった額が、巨人に移籍したら借りられた』といった嘘のような話が本当にあったそうです。
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ただ、そうした“ブランド”の威光は、もはや過去の話。むしろ、『巨人はFAで行っても、衰えてくると冷たい』といった声が多く聞かれるようになり、巨人を敬遠する選手すら出てきています」(巨人担当記者)
実際、巨人がFAで選手を獲ったのは2020年オフの梶谷隆幸外野手と井納翔一投手(ともに横浜DeNA)が最後。2019年には美馬学投手(楽天→ロッテ)を逃し、そして2022年に森友哉捕手(西武→オリックス)、2023年に山崎福也投手(オリックス→日ハム)とまさかの連敗を喫した。そして今年も連敗記録は継続中なのである。
「巨人は大山悠輔内野手(阪神)、石川柊太投手、甲斐拓也捕手(ともにソフトバンク)と、2016年以来となる3選手の獲得を目指すと公言していました。しかし、確実と見られていた大山には土壇場で逃げられ、ソフトバンクの甲斐はソフトバンク残留が有力。石川は有力と見られていたヤクルトに断りを入れ、巨人、オリックス、ロッテ、そしてソフトバンクの4球団に絞ったようです。
ただ、石川は多くの投手が強風で苦手とするZOZOマリンで5連勝しているなど、球団との相性のよさからロッテを選ぶのではと言われています。なので、巨人は今年のFAでも3連敗が有力なのです」(同前)
ただし、かつては“球界の盟主”と言われた巨人。負け続きで終わるつもりは毛頭ないという。
「中日を自由契約になった守護神のライデル・マルティネスに触手を伸ばしています。マルティネスは7シーズンで166セーブを挙げ、今季は43セーブでセ・リーグのセーブ王になっています。彼の推定年俸は、この3年は2億円に抑えられていましたが、契約が切れたことと、この5年間の抜群の成績を考えれば、年俸7~10億円の複数年契約が最低ラインとなるでしょう。
争奪戦は日本一となった横浜DeNAと巨人の一騎打ちと見られていましたが、この額となれば巨人が有利になります。何しろ大山を獲得するために用意した年俸4億円と、菅野智之がメジャーを目指すことになって浮いた年俸4億円の計8億円がありますから、十分払える金額です」(スポーツ紙デスク)
だが、巨人の守護神のポジションには、今季29セーブをあげた大勢がいる。それでもマルティネスを獲得したとすれば、来季の大勢は勝利限定のセットアッパーに転向か……。いずれにしても、中日ファンから「だったら大勢を寄こせ!」といった声が聞こえてきそうである。
( SmartFLASH )