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【MLB】ソトがプロスポーツ史上最高1159億円で移籍決定も「大谷の契約は安すぎた」改めて称賛される今季の偉業の“値段”

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記事投稿日:2024.12.10 18:45 最終更新日:2024.12.10 18:45
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
【MLB】ソトがプロスポーツ史上最高1159億円で移籍決定も「大谷の契約は安すぎた」改めて称賛される今季の偉業の“値段”

ワールドシリーズでも活躍したフアン・ソト(写真・アフロ)

 

 12月9日、ニューヨーク・ヤンキースからFAとなり今オフ最大の注目選手だったフアン・ソト外野手が、15年7億6500万ドル(約1159億円)でニューヨーク・メッツと契約したと報じられた。

 

 1年平均でいえばソトの金額は約77億円。これは2023年12月にドジャースと契約し、大谷翔平の約101億円(当時のレート)には及ばないものの、ソトの大契約は、年数で5年、総額で約144億円上回ったことになる。この契約はプロスポーツ史上最高金額になるという。

 

 ソト獲得には、古巣のヤンキースをはじめ、ドジャース、レッドソックス、ブルージェイズと資金力が豊富な球団が名乗りを挙げていた。そのなかで、総資産が2兆円を超えるといわれる米国有数の大富豪、スティーブ・コーエン氏がオーナーを務めるメッツが激戦を制した。現地記者が解説する。

 

「ソトはまだ26歳になったばかりで、今後も長く活躍が期待されているスラッガーだけに、超大型契約になると予想されていました。ただ、大谷を超える契約とまでは思われていなかっただけに、現地では驚きのほうが大きいですね」

 

 ただし、今後は「想像を絶するプレッシャーと戦うことになるでしょう」と続ける。

 

「総金額で大谷を超えてしまったことによるプレッシャーです。ソトは今季、157試合に出場し、打率.288、41本塁打、109打点、そしてア・リーグ最多の128得点とトータル的にはキャリアハイと言っていいほどの活躍を見せました。

 

 ただし、大谷は、ほぼすべての打撃部門でソトを上回っているうえ、前人未到の『50-50』まで達成してしまった。ソトはその大谷と総金額において毎年のように比較され、上回る成績を残さなければいけないわけです。これはものすごいプレッシャーになると思いますね」

 

 

 また、FAとはいえ、「禁断の移籍」となることには間違いないという。

 

「ヤンキースとメッツは同じニューヨークを本拠地にしていますが、歴史、実績などヤンキースが圧倒しています。それだけにメッツファンは、ソトに新たなチームの象徴となり、ライバルチームを倒してほしいと切に願っています。

 

 一方で、ヤンキースファンは怒っているでしょうね。数か月前はワールドシリーズに連れて行ってくれたヒーローでしたが、メッツと契約したとわかった途端、『裏切者』と言われるようになった。来季、ヤンキースタジアムでの試合では、凄まじいブーイングを浴びせられるでしょう」

 

 昨オフ、大谷が1000億円超えの史上最大の契約を結んだとき、多くのメディアは「払いすぎだ。(後払いとはいえ)年俸100億円に見合った成績を挙げられるはずがない」と否定的だった。だが、ふたを開けてみれば「50-50」をはじめ、DH専従では史上初めてMVPを、しかもこれまた史上初の3度めの満票で獲得した。

 

 大谷の活躍は野球の成績だけではない。ユニホームは飛ぶように売れ、ドジャースタジアムは連日のように満員となり、多くの日本企業の広告が飾られた。いまではMLB公式サイトでさえ、「大谷獲得に費やした1000億円は安すぎた」と掲載するほどだ。

 

 大谷のように、ソトにもプレー以外での活躍が求められる。しかも、ちょっとやそっとの活躍では、かつてのファンは許してくれないだろう。

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